幻影 3
「それじゃあ名誉挽回しなくちゃだな…」
この前初めて会った時は、泣き顔まで見せちゃったからな;…
「ふふ、それじゃあ…そっちの方も期待してますね…」
「ぁ、ああ;…」
返事はしたものの、そっちの方には自信は無かった…
もちろん結衣とは経験済みではあっだけど、僕は結衣以外の女は知らなかった…
最初は地味に映った姿が、段々と魅力溢れる美少女になっていき、僕を虜にさせる。
亡き結衣もそんな子だった。
胸の大きさに視線を持っていかれる結衣だが、後ろ姿、お尻も素晴らしい。
電車に乗ってドアの前に立つ結衣に、後ろから近づきそっとお尻を触ってみる。
「もう…んっ、早いですよ…」
「溜まってるんだ…いいだろ?」
現にこのデートに期待して、自慰は極力控えてきた…
「それじゃあ…二人っきりになれる場所で…」
そうなることに抵抗を見せない彼女…
まあ彼女もそれに期待を寄せてここに来たんだろう…
買い物、映画、ランチ…
ごくごく普通のデートでするそれは、僕の中ではおまけにしか過ぎなかった。
デートの約束を取り付けたときに結衣が言った「最後まで」を期待して。
日差しの暖かな公園のベンチに隣同士座る。
さりげなく腕を回し胸元に手を伸ばすと、結衣は軽く身をよじらせ抵抗する。
「ここじゃ、ダメ…」
その手は上へと移動させまるで本物のようなウィッグの長い髪をすく。
「あぁん…あの日から、豊さんを思って、一人で、しちゃって、ンッ」
一人Hをしていたと言うことよりも、寧ろ名前で呼ばれたことにちょっとドキッとする…
結衣も僕のことを“豊さん…”と“さん”付けで呼んでくれていた…
「それじゃあ…普通のデートは省略して…二人っきりになれる場所に移動しようぜ…」
結衣の頭を抱き締め、僕は耳元でそっと囁く…