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幻影
官能リレー小説 - その他

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幻影 12

瑞希にこう言われとちょっと照れる;…
元気を無くした僕をいろいろと気遣ってくれたのに、僕はそれに応えてることが出来なかったからねっ;…

「これで安心したぜ…あんな形で結衣ちゃんを亡くしたから、豊はもう一生女の子とは付き合えないんじゃないのか?って、心配してたんだぜ…」

「ああ…満にも随分と心配掛けたよな…」

「豊くんが元気になってくれて良かったわ…結衣ちゃんもいい子なのよね?」
「もちろん」
「私も応援するよ。大切にしてあげてね」

同い年なのに大人の包容力がある優佳里はまるで母親のよう。
この半年、ずっと励まされてきたな。

「ありがとう、みんな」

一足先に大学を後にする。
この後はまた、結衣と会うからだ。

「でもホントよかったんじゃない?…一時は後追いするんじゃないか?って…気が気じゃなかったもの…」
「ああ…確かに」
「豊くんが元気になれるなら、相手がどんな子だって構わないかも…」

カフェに残った3人は皆それぞれに安堵の言葉を口にする…

「豊くんへの警察の取り調べも終わったんでしょ?…満くんは何か知ってる?」
「ああ、結衣ちゃんの死因は、多分事故死ってことになるんだとは思うさ…」

「未だに豊が怪しまれてるってこと?」
「そんなはずないだろ…」
「私たちだって忘れたいことよ。もうやめましょ」


………
僕は電車を乗り継ぎターミナル駅へ。
改札の前で彼女は待っていた。

「豊さん!!」
気候は暖かくて薄手のトレーナーの結衣。
飛び跳ねると胸元がブルンブルンと揺れている。

ある意味この暖っかの気候に感謝しなくちゃいけないよな…
厚手のコートを着ていたんじゃ、とても見れない光景だもんね…

「ごめん、待ったか?…」
ちょっと遅刻だ…瑞希たちと話し込んじゃたからね…
改札を出ると、僕は足早に結衣の元に駆け寄る…

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