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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 76


「事件について説明していただけますか?」
「はい。まず私から…」
副校長(女性)に促され、直美が話そうとした時、ドアが開き、卓也の母の真澄と瑞穂の伯母の和美が姿を見せた。2人は学園から知らせを聞いて、急いで駆け付けて来たのである。

「瑞穂ちゃん、大丈夫?」
「卓也…一体何があったの?」
母親たちは瑞穂と卓也の傍へ歩み寄り、心配して声を掛けた。

「この子達の身に一体何が起こったのか、はっきり説明してください」
真澄は厳しい表情で、その場にいる教師たちに向かって言った。

 保護者が来たのを見て校長が見えないように舌打ちしたのを、近くにいた夏美は見逃さなかった。

 直美は、ゆっくりと、慎重に話し始める。
 「まず、確実なことは、大沢卓也君と、珠木瑞穂さんが、さきほど、服をすべて脱がされて、後ろ手を縛られた状態で、体育倉庫で発見されたのです」

「「えぇぇぇ!?」」
真澄と和美は同時に驚きの声を上げた。
真澄「それって一体…」
和美「この子達の身に何があったんですか?」
動揺する真澄と和美に、直美は話を続ける。

「それで、2人が服を着るのを待って、私が体育倉庫に入ってみると、そこにいる少年が全裸で気を失って倒れていて、更に、この須藤麗奈さんが全裸になってぼんやりしていたんです」
直美は説明しながら、健次と麗奈を続けて指差した。
真澄は麗奈を見つめる。すると、麗奈は俯いた。真澄は中学時代の麗奈とは幾度か顔を合わせていた。

「瑞穂さんと卓也くんの話によると、突然眠らされて裸で拘束され、瑞穂さんは少年に、卓也くんは麗奈さんに犯されそうになったそうです」
直美はそう話すと、麗奈から押収した麻酔スプレーの小瓶を手に持って示した。
「これで瑞穂さんや卓也くんを眠らせたのよね?」
「は、はい…」
直美の尋問に、麗奈はかすれた様な声で返事をした。

「瑞穂ちゃん!」
真澄が背後から瑞穂を抱き締める。真澄も和美も瑞穂を我が子の様に可愛く思っているのだ。
「大丈夫よ、おば様。あいつにチンポを突っ込まれそうになったとき、卓也が身を盾にして守ってくれて、その後すぐ、私、あいつのチンポに膝蹴り3連発くらわせてやったんだから…」
笑顔で真澄や和美に話す瑞穂。
「そお。じゃあ、瑞穂ちゃんの純潔は守られたのね」
「うん!」
「良かった。貴女は卓也のお嫁さんになる、大切な身体なんだから…」
瑞穂の貞操が無事だったことに真澄は安堵した。

「瑞穂ちゃんを犯そうとした、この男は一体誰なんですか?」
和美が怒気を含んだ声で尋ねた。
「菅野健次といって、卓也くんや麗奈さんの中学時代の同級生だそうです。もちろん、うちの生徒じゃありません」
直美は努めて冷静に話した。
瑠璃は麗奈を見つめ、問い詰める。
「貴女、今日の練習中、トイレに行くって、戻って来るのが随分遅かったわね。あの時、あの男を校内に引き入れたんじゃなくて…」

「はい。…裏門に菅野を呼び寄せて…それから、校舎裏を通って…」
低い声で話す麗奈。
「一昨日、休みの日に偶然、菅野を見かけて…」
「それで瑞穂を襲うよう、この男に言ったわけね」
「はい。菅野は卓也くんのことを凄く憎んでましたから…」
瑠璃の問いに、麗奈は素直に返事をした。
「どうしてそんな事を…」
「瑞穂さんが憎かったんです」
麗奈は覚悟を決め、ここで自分の思いをぶちまけることを決意した。

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