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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 27

 「私達、ちょっと寄るところがあるんだ。それじゃあまた」
 遥がそう言って二年生四人がまず去り、すぐに
 「私達これからデートなんだ」
 と真美が言って真美と広夢も去った。

 二人きりになった洸と紗綾香は、無言で歩き始めた。すぐに、どちらからともなく、手をつないだ。
 
「なあ。今から俺んちに来るよな」
「うん!行く行く」
2人は一緒に洸の家へ向かった。紗綾香は洸との初体験が楽しみで胸をワクワクさせていた。

真美と広夢が向かったのは或る絵画展の会場だった。そこには広夢の父親の作品も幾つか展示されていた。
「例の話だけど、御両親に承知してもらえたかい?」
広夢は、早ければ春休み中に真美のヌードを描きたいと思っていた。しかし、真美も自分もまだ未成年の高校生であるので、ヌードを描くに際し、予め真美の両親の許可を求めようとした。

「ええ。大丈夫よ。わかってもらえたわ」
真美は、広夢のことはつき合い始めてからすぐに両親に話していた。両親は広夢が真美の家を訪ねた時に会い、広夢を信頼し、2人の交際を認めてくれていた。
娘がヌードモデルになると聞いて、父は初め、何もヌードでなくてもと難色を示したが、母が理解を示してくれ、父も母に説得され、承知してくれた。

「ありがとう!」
広夢は感謝した。
この日の晩、広夢は両親や妹とフランス料理店で食事をすることになっていて、真美も招待されていた。

遥たち4人が向かったのは、雪乃の家でやっている喫茶店“トキメキ”だった。
「あれ!…優奈先輩に彩奈ちゃん…」
最初に泉がドアを開けて店内に入ったとき、優奈と彩奈の姉妹がいた。雪乃も一緒で、テーブルを挟んで姉妹と向かい合って座っていた。
「あら!こんにちは」
遥や泉たちに気づいた優奈が声を掛けた。
「私たち、スポーツセンターのプールで泳いできて、その帰りなんです」
遥は、真美と広夢、紗綾香と洸も一緒だったことも話した。
「そう!楽しかったでしょうね」
吹田姉妹が座っているテーブル席は『白き天使』の絵のすぐ近くだった。

 「プール行ってきたんですね。どんな水着だったんですか?」
 彩奈の言葉に、泉はスマホの写真を見せた。
 「わあ、皆さん、カワイイ!…臨海学校、どんな水着にしようかなあって思って」
 白光学園では、一年生の4月にクラスの親睦のために宿泊研修を行っていたが、ここ数年は4月でも泳げるので行き先が海になっていたのだ。
 「行き先は、例年通り、県南の海岸なの?」
 「そうです…」
 彩奈は少し声を落とした。
 「あの『トップレス特区』って、あり得なくないですか?」
 「…まあ、別に、ええ、トップレス、にならなきゃダメ、ってわけでもないし」
 遥は、トップレス、という語のところでややためらいながら応えた。

「彩奈、変な話するんじゃないの」
優奈が妹をたしなめる。
「あんた、麻生くんの描いた絵を見たいって言って、ここへ来たんでしょう」
「ああ、そうでした」
「臨海学校は学校指定の水着って、ちゃんと決まってるのよ。そうよね」
「ええ!そうでしたね」
遥は優奈に相槌を打って返事をした。すると泉が、
「私たちの時は紺色のスク水だったけど、今年の1年生から新しい白い水着で宿泊研修に臨むのよね」
「ああ!あのカワイイ水着ですね。私、あれを着るの、楽しみにしてるんですよ」
彩奈は姉から、去年の夏に新しく学校指定になった水着を見せてもらっており、とても気に入っていた。

「やっぱりいい絵だな!」
『白き天使』を見つめながら大介が言った。
「絵の中の森崎先輩、活き活きと輝いているな!」
修がそんな感想を漏らすと、泉は言った。
「そりゃあ、モデルも最高だし、描いた人も天歳だからね」
「遥も麻生くんに頼んで描いてもらったらどうだ」
「いえ。そんな…」
大介に言われ、遥は戸惑ったような表情になる。

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