(続)格好が・・・ 3
泉がまず持って来たのは、丈の長さの違う2種類の半袖ブラウスだった。
一方は、丈が腰辺りまでの長さの物、もう一方は、丈が腹部の途中までの物だった。
丈が長い方は胸元をゆったりとすることができ、短い方は、丈の短いシャツと組み合わせることでヘソ出しスタイルとなるものだ。
「これらのブラウスの下に、真っ白なノースリーブ…又はTシャツを着るわけです」
泉が説明する。
シャツの丈については、長さは自由とのことである。
「シャツを着るんなら…ノーブラでも大丈夫ですか?」
「ヘソ出しスタイルというのもいいですね!」
更に、膝上15〜20pの白いスカート、若しくは、白いホットパンツのいずれかを選んで履くとのことだ。
「では…中戸さんに横森さん、試着をお願いします」
遥は、1年生役員の中戸奈々と横森早苗に試着を指示した。
駿は入口の方を向いた。
生徒会本部室では駿以外は皆女子なので、駿が顔を背けて女子が着がえることが普通になっている。
「白Tシャツの見本もあるんですね…ノーブラやってみようかな…」
奈々の声。
駿は目をギュッと閉じて頭の中の妄想に必死に抗っている。
「高石くん、もういいわよ」
遥に声を掛けられ、駿は女子たちの方へ目を向けた。
目の前には、試着を済ませた奈々と早苗が立っている。
奈々の方は、腰辺りまでの丈のブラウスに白いスカートというスタイルだった。
ブラウスは、ボタンは全部外して、正面をオープンにしており、内側に白いシャツを着ていた。
「これなら、ボタンを外してもブラが見える心配はないですね。暑くてたまらないときは…ノーブラになってもいいし…」
それが奈々の感想だった。
もう一方の早苗は、丈の短いブラウスに白いホットパンツだった。
シャツは丈の短いのを着ており、ヘソ出しスタイルになっていた。
「これなら…パンティー丸見えにならないから…いいですね!」
早苗はそんな感想を言った。
「ヘソ出しなんて…涼しそうでいいわね!」
「シャツを着て…ノーブラになるのもいいわ!」
さらに奈々は、くるりん、と可愛く回転した。
スカートがふぁさっと舞い上がる。
「あっ!」
「うわ!」
駿も女子たちも驚きの声を上げた。
奈々はスカートの中には何も穿いていなかった。
ぷりっとしたお尻や、デリケートゾーンが駿の目に焼き付く。
「これは、いいんだっけ?」
泉が戸惑いながら遙の方を向いて言った。
「うん…校則では、スカートの中までは、書いてなかった、はず」
「きれい過ぎ。もしかして脱毛とかぁ?」
早苗は奈々に一歩近づいて尋ねる。そこをちらりと見たメンバーは皆、一本の毛も目に入らなかったのだ。