真冬の女 4 さしだされたワインを飲んだあとは、記憶が曖昧で、おぼえているのは射精したとき、身体中が溶けてしまったような、今まで感じたことのない絶頂感と、まったく眠気を感じなかったことだ。 ワインに何かを仕込まれたらしい。 「おはよう、おじさん」 香織が目をさました。 「俺に何を飲ませたんだ?」 「ないしょ。知りたい?」 香織は俺の股間に手をのばした。 「すごく気持ちよかったでしょ?」 俺のペニスはすっかりうなだれておとなしくなっている。