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格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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格好が・・・ 2

 泉は、遥が心配して紹介してくれた「友達のお兄さん」だという若い弁護士、相原春樹に
 「とっても恥ずかしかったけど、被疑者が気の毒にも思う」
 と、素直な気持ちを話した。

 “あの有名弁護士と対決なんて…”とおじけづいていた春樹は内心ほっとして「示談で彼を助けよう」と持ちかけた。

 相手の弁護士にとっても示談は手間が省けてちょうどよかった。
 示談で、お互いに何も請求しないことになった。
 そして、男性弁護士ふたりでまとめた示談書では、泉の恥ずかしかった気持ちは盛り込まれなかった代わりに“そんなことをしなくても撮れた写真であろう”というようなニュアンスが入った。つまり彼の主張に沿った、実質的には彼の勝訴に等しい内容となった。
そんなことがあったが、泉は学校でも、さすがに授業中には、下着丸出しの格好はしない。
だが休み時間になると、泉は他の女子たちの同じように、ブラウスはボタンを外し、足を広げて座り、ブラとパンティが丸見えになっている。
女子たちは、本音では恥ずかしいからこんなことはしたくないが、みんながやっているからやっている。

 休み時間、泉や遥は何人かで固まって座っていた。

 茶髪の子が、下敷きで扇ぎながら、片手でスマホをいじっている。
 「なんかさぁ〜こんな感じって、昔は、女子高のあるあるだったんだって」
 「こんな感じって?」
 「足広げてブラウスのボタン外して、って感じが」

 その子は、その記事が載っている画面を見せた。

 「そういえば、この流行って、2,3年前からだっけ…」
  「そうそう、ある高校の女子が当時人気の学園ドラマで女子が男女平等を理由に男言葉で話し始めて男子のように足を開いたのを見て、女子がかっこいいと思って足を開いたことがきっかけで広まったらしいが」
 泉は、3年前、中学一年の頃を思い出していた。
 スカートは確かに短くしていた。そうでないとカワイクなかった、が、確かに男子のいるところでこんなに足を開くことはなかった。

 「三年生になった頃、私たちどんな格好してるんだろう…」
さっきの茶髪の娘が、
「そういえば、茶髪の女子高生って最近少なくなったね。黒髪が多くなって。学校でアタシ含めて三人だけだし。三年前はいっぱい、いたのに。」
流行は恐ろしいものだ。
変だと思っても、言いだせないで、みんな流されてる。
とある高校では一人の女子が体育館で男子が自由に動き回るのを見て、女子はスカートだから行動が制限されるはおかしいと思っていた。
そしてその女子はスカートなのにふざけてクラスメイトの男子の頭にキックしてしまった。
もちろんパンティが丸見えになったしまって、この事がきっかけになってこの学校では女子の足がどうしても開くようになっていった


 「そういえば、杏は何で茶髪にしたの?もとからじゃないでしょ」
 茶髪の娘の隣にいたショートカットの娘が聞いた。
 杏、と呼ばれた茶髪の娘は、ちょっとプリンになりかけた頭頂部を抑えるような仕草をした。
 「うーん、中学の時、厳しくて、茶髪したくてできなかった。高校でやってやる、ぜっったい、やってやる!って思って、中学卒業してすぐに色抜いたら、気がつけばこんな感じ…黒く染めようかな…」

 集団の端の方でスマホを見ていた遙は、ある記事を泉に見せた。

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