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強制結婚制度  第U章
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強制結婚制度  第U章 31

俺は拓と電話していた。拓の結婚相手が決まったと報告してきたのだ。
「相手は山谷姉妹だよ…」山谷姉妹は拓の幼なじみで、姉の山谷真紀さんは、拓の親から体調管理を任されている専属マネージャーみたいな人で、妹の美樹ちゃんは、俺達より1つ下で、サッカー部のマネをしている。ちなみに真紀さんは拓のはじめての人で美樹ちゃんは拓の彼女である。
「…ただし、条件があって、倉島明日香ってコとも婚約しなきゃならないんだ…」
「…!?、どういう事だ?」俺が尋ねると、
「…オレらの結婚を認める代わりに、倉島さんとも将来的に結婚しろって事だよ…」拓と山谷姉妹は両家の親公認の下、結婚許可申請をしていた。申請がとおれば、強制結婚対象リストから外れ、任意の結婚が可能ではあるが、3〜5年以内に子供をつくらなければならない。
「倉島明日香って確か新体操の期待の星だろ?」
「そーだよ。何か知らんが、役所的には倉島と俺を結婚させたかったらしいからな。で、俺が許可申請出してただろ?だから、その許可を認めるついでに、本来の結婚相手とも結婚しろってことらしい。まあ、役所の連中の考えることなんざ、俺には興味ないがな。」
拓はそう答える。
なるほどな、俺も別の女の子と結婚申請出してたら、その子+琴音・美琴と結婚することになったってことか。
「でもお前ハーレム(死語)じゃねぇかよ。」
『それがそうでもないんだ…昨日初めてオレらと倉島さんと会ったんだけど、すぐに倉島さんは真紀さんや美樹ちゃんと意気投合しちゃって何かオレだけ仲間外れになった感じになっちゃって…』
拓は愚痴をこぼしたが他人からみれば羨ましい悩みだ。
「まあ良いじゃないか初日から喧嘩されるよりは、それより結婚したんなら拓も旦那としての自覚を持ったら?」『何だよ、それ』
「拓、倉島さんだけ名字で呼んでいるだろう、夫婦になるのなら真紀さん達みたく下の名で呼ばなくちゃ、夫婦間の差別は良くないぞ」俺は拓に忠告した。
『そうなのかな…オレはまだ何とも…』
「それに、これから夫婦間がこじれて悪くなったら真紀さん達は離婚出来るが倉島さんとは離婚出来ないんだぞ、真紀さん達はそれを知っているから倉島さんと積極的に仲良くなろうとしているんじゃないか、拓と別れたくない為に…」
『そうか…分かったオレも倉島…じゃなかった明日香さんとも仲良くなる様に頑張るよ、じゃもう電話切るよ、おやすみ…』「おう、おやすみ…」
俺が拓との電話を切った。
そして俺は昼飯を作るのと夕飯の準備の為キッチンに入った。

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