PiPi's World 投稿小説

強制結婚制度  第U章
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

強制結婚制度  第U章 1

俺の名前は音無響也。高校卒業間近である。趣味はサッカー…と言っても下手ではないが、プロから声がかかるほどでもないし、特別容姿に自信がある訳でもない平凡な男だ…。そんな俺に結婚相手が決まったと報告があった。しかもなんと相手は双子の人気アイドル、草薙琴音・美琴の2人!
『結婚命令状』が届いたときは憂鬱になったもんだが、裁判所に来て双子の顔を見たときには我が目を疑った。

「はじめまして」
入り口で立ち尽くすオレに挨拶をする姉妹。声がそろったことに「さすがは双子」などと思ってしまった。
「は、はじめまして…」
そんなつもりはなかったのだが、緊張のためか、声が裏返った。
2人の容姿は殆どそっくり。
違いは、琴音は右目の下にホクロ、美琴は口元にホクロ……これが外見で見分ける、唯一と言っていい違いだ。

琴音、美琴は『国民的美少女』と言う表現がぴったりの清純で可憐な少女で、ふくよかな胸と引き締まったウエストはトップモデル顔負け、芸歴は6歳の子役から、12歳には映画の主演……その時歌った主題歌はミリオンセラー。
16歳になった今は、歌手、女優、モデルとしてだけでなく、バラエティーでも活躍……正真正銘のスーパーアイドルだ。
……俺は正直、アイドルに疎い。と、言うかあんまり興味が無かった。
だが、2人の醸し出すトップアイドルのオーラと、とびっきりの美少女と言う事が俺を緊張させていた。
「音無響也さん、2人は知っての通り有名な芸能人です……2人だけでなくご両親も有名な芸能人で、ご両親と所属会社のご希望は『2人を芸能界から引退させず私生活をサポートできる人物』と言う事でした……その事情から、あなたが選ばれた訳です」
係の人が横からそんな説明……確かに俺は料理や洗濯は上手いと言われてきたが、まさか『主夫』を求められるとは……
「いえいえ、先方は主夫を望んでいる訳ではありません。確かにお二人の仕事を理解して戴き、環境や精神的なサポートはお願いしますが、夫婦生活においては仕事を放れて、普通の妻として暮らしたいというお二人の御要望もありますので…。それに音無さんの進路も決定してるとの事で。」そう、俺は小学時代からの親友で、サッカー部元主将にして司令塔、司馬拓斗と共に附属の大学進学が決定している。拓はユース候補にも選ばれる華のあるヤツで、才能も容姿も拓に比べりゃ俺なんて凡人…。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す