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強制結婚制度  第U章
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強制結婚制度  第U章 29

愛「実はね…2人は今日、誕生日じゃない?だから響也さん…。」
響「……。」
美「ん…響ちゃん、どうしたの黙っちゃって」

バタン…

美「き…響ちゃん!」
琴・愛『響也さん!』
俺は急に目眩をして廊下に倒れてしまった。
そして愛弓さんが俺の頭に手をのせると「もう…まだ熱があるじゃない、だからあれ程までベットに寝てなさいと言ってたのに」と叱った。
響「まあ…暇だったし…汗かくのは…風邪を治すのには近道だし…」
愛「だからって、それで身体を冷やしたら風邪をこじらすだけでしょう、それに琴音や美琴に風邪が移ったらどうするの!」
愛弓さんは俺を激しく怒ったのだった。
響「ご…ごめん…」
愛「もう、謝るのは琴音と美琴にしなさい!二人は響也さんが気になって早退したんだから…」
俺は二人に向かって「ごめん…せっかくの誕生日なのに…」と謝った。
二人は頭を横に振り「いいのよ響也さん…」「さあベットに行こう…」と言って二人で俺をベットまで運んだ。

それから琴音と美琴は交代で俺の看病に付きっきりでいた。
「はい…お昼を持って来たよ」琴音はお粥と卵味噌を持って入ってきた。
「本当に…ごめん…琴音の誕生日なのに…」俺はマスクを掛けながら謝った。
琴「いいんだって、それにこんな誕生日も時には良いんじゃないかなと思ってるんだよ」
響「どうして…」
琴「だって二人っきりで部屋にいて響也さんが私に頼るなんて、この先滅多に無い事だから…たぶん美琴も同じ事を思っているよ…」
琴音が答えると小さなレンゲにお粥をとり少し冷ますと「はい、口を開けて」と言った。
俺は少し照れながらマスクを外し口を開けると琴音はお粥を俺の口に流し込んだ。
響「ん!このお粥、美味しいよ」
琴「本当…嬉しい…」
琴音は優しく微笑む。
その時部屋の扉が開き美琴が入って来た。
「あっ、琴音ちゃんずるい〜みこもしたいのに」美琴はそうぼやくと琴音からレンゲを奪い先程の琴音と同じ事をする。
俺は少し呆れながらも口を開けるとやはり同じ様に優しくお粥を流し込む。
「うん…美琴、ありがと…」俺が答えると美琴は笑顔で答えた。
俺と琴音も思わず笑顔になり部屋の中が明るい空気に包まれていった。

こうして二人の看病は夜まで続いた。
二人は徹夜すると言ったらしいが愛弓さんが二人の身体を心配して夜は愛弓さんが看病した。

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