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強制結婚制度  第U章
官能リレー小説 - その他

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強制結婚制度  第U章 22

俺は美琴の部屋を見て驚いた。美琴の部屋には、なんと俺の写真がたくさん貼ってあった。
「み、美琴‥‥どうしたの‥‥これ‥‥」
「あのね‥‥みこ、響ちゃんのこと知ってたの、響ちゃんのファンだったの、だから玲亜お姉ぇに頼んで撮ってもらったの」
俺は驚いた。まさか美琴が俺を知っていたなんて。
壁に貼ってあった写真は俺がサッカーをしている姿ばかりだった。
ボランチなんて地味なポジションだ。最近では攻守の要などと言われ重宝されるが試合では目立つ位置ではない。現に拓のような司令塔はプロ入りしている。
まさか美琴のようなスーパーアイドルが俺のファンだったとは。
写真には俺の3年間で唯一の得点シーンまである。俺の引退試合もだ。これを見ても本当に俺のファンだったことがわかる。
さらに美琴は続けてこう言った。
「みこ‥‥本当は司馬さんと結婚するはずだったよね?でも琴音ちゃんが響ちゃんと結婚するのが決まってうらやましかったの‥‥だから事務所に頼んで、みこも響ちゃんと結婚出来るようにしてもらったの」
美琴の告白に俺はまた驚いた。美琴たち二人との結婚は拓側から出た話と聞いていたからだ。まさか美琴が頼んでいたからだとは‥‥
俺は自分の写真を見て心から美琴の愛を感じていると不意にある疑問が浮かび美琴に質問した。
「ところで美琴はいつ俺の事を知ったんだ?」
「昨年の夏、みこ達がサッカー大会のイメージソングを歌う事が決まりイメージ創りの為サッカーの地方大会にロケハンに来た時に響ちゃん達の試合を観たの。
その時チームの為に黒子に徹して汗を流してた響ちゃんを見て一瞬で一目惚れしたの…」
俺は美琴の一途な愛に愛しくなり思わず美琴を抱き締めたくなった。
その時、隣にいた琴音が俺の写真を指差しながら「ねぇねぇ美琴お願いだけど、あれとこれとそれの写真ちょうだい」と言った。
それを聞いた美琴は「えぇぇ!全部みこのお気に入りだから駄目だよぅ」と膨れっ面して嫌がる。
すると琴音は「じゃぁ玲亜姉ちゃんに頼んで焼き増しして私に分けて繰れないかな…」とだだっ子の様にねだった。
俺は何時もは見せない琴音の行動に思わず微笑んだ。
すると美琴も微笑み「良いよ琴音ちゃんなら分けてあげる」と言った。
そしたら琴音は満面の笑みを浮かべ「有難う美琴」と言い美琴を抱き締めた。

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