強制結婚制度 第U章 13
俺は食卓に向かう途中『あの料理バラエティーみたく、とんでもないのが出るのでは…』と考えていた。
そして食卓に着くと二人が笑みを浮かべて「どうぞ響也さん」「響ちゃん、ちゃんと召し上がってください」と言われ俺は料理を見る。
肉じゃがに、ほうれん草のおひたし、市販の漬物に味噌汁とご飯で見た目は美味しそうだ。
二人が見つめる中、俺は「いただきます」と言うと肉じゃがの芋を口に入れた。
「美味しいよ、これ」俺は本当に美味しくていきよい良く食べ始めた。
二人も俺の顔を見て安心したのか美味しそうに食べ始めた。
こうして俺達三人の夕食は楽しく進んでいった。
夕食後、俺達は片付けをし、それぞれの部屋でゆっくりとくつろいでいた。
そして夜が更けて俺は寝ようとして電気を消しベッドに潜る。
ピロピロピロ…
突然、俺の携帯が鳴る、俺は手に取ると拓斗からだったので慌てて繋いだ。
「あっ、もしもし」『もしもし響也、拓斗だ元気か』
拓斗は今Jリーグクラブの練習に参加しており開幕もベンチ入り確実と言われていた。
「おう元気だ、拓の方も調子はどうだい」『俺はまあまあだ』
などと特にたわいもない会話を続けてた。
『ところで結婚したんだってなぁおめでとう、あの“草薙琴音・美琴”だなんて驚いたよ』
どうやら拓斗は美琴の件は聞いてない様だ。
拓斗は更にツッコミを入れたが俺は「ま…まあな…」などと適当に受け答えてた。
そして再びたわいのない会話をした後「明日も早いから早く寝ろよな」『あぁ響也も身体を気をつけろよな』
「あぁ分かったよ、それじゃな…おやすみ」『おやすみ』と言って携帯を切った。
そしてはベットの中にもぐる、さすがに昨日あれだけやっていて明日も後輩達の練習を見に行くので俺はそのまま眠りについた。
翌朝、午前5時、俺はいつもどうり起きようとする。
何故か狭い…
起きようとするが広いベットが妙に狭いのだ。
俺は確かめようと横を見ると琴音と美琴が一緒に寝ていた。
しかも右手を琴音左手を美琴がそれぞれ抱き枕に使っているので起きるに起きられない