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強制結婚制度  第U章
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強制結婚制度  第U章 12

すると琴音と美琴が俺の肩に手をおき動きを止めて言う。
「響也さん!私達も一緒に行きます」
「響ちゃん!昨日言ったでしょ『家の周りを調べたい』と」
確かに二人が昨日言ってた事を思いだした俺は仕方なく「じゃ一緒に行こう」と言わざろう得なかった。

こうして俺は二人に近所を教えながら三人と一緒に近くのスーパーマーケットへ買物しに家を出た。
二人は俺の言う事や周りの風景をメモ帳片手に一つ一つ書き込む。
俺は二人に教えながらも周りの人々を気をつけ目を配りながら買物を続けた。
とは言っても、昔から住んでいた場所。
顔を見知った近所の人達が気を使って、野次馬が来ないように見張りをしてくれていた、というのは後で聞いた話。
どうりで人が居ない訳だ。
おかげで近所をゆっくり案内する事ができた。
そして家に帰る途中、俺達は家の近くにある俺の母校を見に来た。
母校は大学や中学と併設となっており俺が大学に入っても出入口が違うだけで家からの通学ルートは変わらない。
高校では体育科に所属していて午前中だけ授業を受け午後はクラブ活動に専念するクラスで後は問題集や小論文の提出等で単位を取るというものだ。
ただ四月からは名前を特別活動科に変わり芸能人なんかも受け入れると言う。
俺は不意に二人を見ると二人は目を輝かせて
「ねぇ琴音ちゃん、此処って四月から編入する学校だよね」「うんそうだね」等と言っていた。
俺は“やっぱり…”と思ってしまった。
「響ちゃんはこの学校を卒業するんだよね、ねぇ今から学校内を案内してくれないかなぁ…」
美琴が目を輝かせていたが俺と琴音は困惑する。
「ちょっと美琴、響也さんに迷惑なんじゃ…」
「良いじゃない、ねぇ響ちゃん行こうよ」と二人は言い合う。
俺は少し考え「良いけど買った物を家に置いて行かなきゃならないから明日たっぷり案内して上げるよ」と言うと「じゃ約束だよ」と美琴が言い、琴音はため息をつくも笑顔を浮かべていた。
こうして俺は二人に近所を案内して家に戻って行った。
そして夕食時になり俺は何時もの癖で料理をする為に台所に向かう。
そして台所に入ろうとした時「響也さん!」「響ちゃん!」と二人がエプロン姿で俺を呼び止める。
「響也さん今日は私達が夕食の仕度しますからリビングでゆっくりしてください」
琴音が言うと美琴も「響ちゃん、みこ達の料理を期待してね」と言い、二人は俺を台所に入れさせず台所に込もってしまった。


俺はリビングで『どんな料理が出るのだろうか』と期待と不安が半々で待っている。
一時間後に琴音が「響也さん出来ましたよ」と声がしたので俺は食卓に向かった。

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