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強制結婚制度  第U章
官能リレー小説 - その他

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強制結婚制度  第U章 11

その時、奥の方から声がした。
「響也さん…応対終わりましたか…」「響ちゃん、まだぁ〜」
琴音と美琴は待ち切れなかったか私服に着替え食べ終えた食器を持って腰を労りながらリビングにやって来た。
すると琴音と美琴は目の前に居る母と姉を見ると急にかしこまって「お…お母さん…あ…杏奈姉さん…お…おはよう…ご…ございます」
「ママ…杏奈姉ちゃん…おはようございます…今すぐ食器を片付けます…」と言うと二人は慌てて食器を片付けると二人は借りてきた猫の様にかしこまったままソファーに座った。
俺には優しく接していた優美と杏奈だが琴音と美琴が座るとその表情に厳しさも混ざり始める、そして優美は琴音と美琴に諭し始めた。
「琴音、美琴、まだ新婚三日目だからしょうがないけれども、夫婦生活しながら芸能界に身を置く以上、響也さんやこれから生まれてくる子供達に迷惑をかけながら活動しなければなりません」『はい…』
「だから家に居る時ぐらいは“草薙琴音・美琴”ではなく“音無琴音・美琴”として響也さんや子供達を支えなければいけません」『はい…』
俺は昨日の二人の態度が母親からの教えだと知ったのだった。
そして優美と杏奈は琴音と美琴に結婚生活とは何ぞやと教え始めた。
俺は『結構厳しく躾られているんだなぁ…』と俺も祖父母に厳しく躾られた経験からか少し琴音と美琴に同情しつつ優美と杏奈の深い愛情を知った。
俺は台所を片付けようと席を立つと杏奈が声をかける。
「響也さん何処へ行くのですか」「あっはい、台所を片付けようと…」と俺は言い返すが杏奈が反論する。
「いいえ、それは琴音と美琴かやる事だわ、響也さんはやらなくても良いのですよ」「でも俺は今まで一人暮ししてたし家事が好きですから…」と俺は言った。
「しかし響也さん…」杏奈はなおも言おうとする、
俺は少し考えると「琴音、美琴、台所をお願い」と言う。
『はい…』と二人が返事をすると俺は「俺も手伝うから」と言った。
二人は再び満面な笑顔を見せ『はい!』と返事し俺を連れて台所へ向かった。
優美と杏奈は溜め息をつくと笑みを浮かべて俺達を見つめていた。

「じゃ例の件は私達に任せて」優美が俺に話す。
「貴女達も響也さんの足を引っ張らない様にね」杏奈は琴音と美琴に諭す。
俺達は『はい』と返事すると優美と杏奈は安心した顔して俺達の家から離れて行った。
母と姉が帰ると琴音と美琴は崩れる様に床に腰を下ろすと
「はぁ〜私…疲れたわ…」
「まさかママと杏奈姉ちゃんが来るなんてびっくりしたよ…」と二人は呟いた。
俺から見ても二人は疲れきった様子だ。
どうやら琴音と美琴は母と姉に頭が上がらない様だ。
俺は時計を見て「もうそろそろ昼食の時間だから軽くトーストでとるか」と二人に言う。
二人も「響也さん申し訳ありません…」「響ちゃん、ありがと」と言い返す。
こうして俺達は食卓で軽く昼食をした。

午後になり俺は何時も様に今晩のおかずを買いに行こうとした。

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