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僕は支配者
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僕は支配者 2

その時、三つの声が聞こえた。
「はぁ……冗談も、それぐらいにしませんか。」
「そうですよ。○○王国の男に服は必要ない、なんて無理があります。」
「王女である絵理奈お姉様が、お世話係だってこともね。」
やっぱり、この2件については冗談か。……って、誰だ?
声がした方に顔を向けると、タキシードを着た青年と少年、そして、ドレスを着た巨乳美少女がいる。
「初めまして、浩太様。私は海原美紗奈。絵理奈お姉様と羅夢奈お姉様の妹です。」
「その婚約者の、結城志緒(しお)です。」
「絵理奈姫の婚約者、石森将之です。」
美少女、少年、青年の順に名乗りをあげる。
「えっと……」
「浩太様、私たちの事はファーストネームでお呼びください。」
「呼び捨て、『さん』付け、『くん』付け……全ては浩太様のお心のままに。」
羅夢奈さんと絵理奈さんから助言をもらうと、この部屋にいる男女5人の関係を整理する。
絵理奈さん、羅夢奈さん、美紗奈ちゃんは三姉妹。
志緒くんは美紗奈ちゃんの婚約者で、羅夢奈さんの未来の義弟。
将之さんは絵理奈さんの婚約者で、羅夢奈さんの未来の義兄。……って、あれ?
「あの〜、この国の支配者には、第一王女である絵理奈さんがなる方がいいんじゃ?」
「いや、この国で支配者になれるのは、王家の男子のみと決まってます。王女に継承権は無いのです。」
「だったら、将之さんが……。」
「それは、王女の夫も同じです。あくまで、王家の血を引く男子のみが、支配者になれるのです。」

「ちょっ、ちょっと待ってください!それじゃあ、僕が○○王国の王家の血を引いてる、みたいじゃないですか。」
「そうです。半年ほど前に崩御された国王陛下には、妹姫がいました。その方は、25年前、とある日本人男性と恋に落ち、王女の身分を返上し、日本へと移住しました。」
絵理奈さん、羅夢奈さん、将之さんの言葉に、僕はあることを思い出した。
「母さんは……僕が小学生の頃に亡くなった母さんは、○○王国からの移住者だって、聞いたことがある。まさか……。」
羅夢奈さんがコクリとうなずく。
「浩太様、あなたはお父様の妹の息子、つまり、国王陛下の血を分けた甥なのです。」
「ええ〜〜!?」

衝撃の事実に驚いてから少し経つと、志緒くんが水の入ったグラスを持ってきた。
「どうぞ。」
「……ありがとう。」
中の液体を飲みほし、少しは落ち着いた。
「浩太様、こちら、お召し物です。」
「あっ……。」
将之さんが差し出した袋の中に衣服が入ってるのを見て、全裸にされていたことを思い出す。
袋から衣服と下着を取り出し、いそいそと着用した。
「ふぅ。」
着なれた服装……通ってる公立高校の制服に袖を通すと、ほぼ落ち着いた。
「とりあえず、僕がこの国の王家の血を引いていることは解りました。けど……。」
「けど?」
「王家の血を引く男子なら、もう一人います。弟の……勇二がそうです。」

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