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強運天使が舞い降りた!?
官能リレー小説 - その他

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強運天使が舞い降りた!? 2

…さあ、いよいよ勝負の瞬間だ。

ダート1400m。
スタートは普通に出た。
次第にバラけていく馬群、僕が買ったあの馬は後方から2,3頭めくらい。
ここからあと何頭交わせるかだろう。
複勝も買ってるから3着があれば御の字だ。

しかし、この日は何かが違う。
このレースは逃げ・先行馬が多く集まっており、前がやりあう形でハイペースになっていた。
『あの馬』は後方から追い上げていく。
…いつもより手ごたえがよく見えるのは気のせいか。

飛ばし過ぎが祟ったのか、圧倒的一番人気の馬が4コーナー手前で後退していく。
場内がざわめく。
「ふふ、ここからだよ」
隣の彼女がニヤリと微笑む。
最後の直線、『あの馬』が大外から脚を伸ばしてくる。
「(ま、マジなのか…?)」

「いけーっ!!」
隣の彼女が叫ぶ。

それに応えたのかどうかはわからないが、勢いがさらに増し、内で抜け出し粘りこむ馬を捕らえ、半馬身出たところでゴール。
「お、おい、マジかよ…」
「マジですよー?」
呆然とする僕、彼女は満面の笑顔。

単勝は280倍、複勝も万馬券。
何とこの1レースだけで24万も儲けてしまった。
チャラどころか大幅なプラスである。

「ふふふ、どーですか!」
「参りました」
「君は買ったの?」
「おにーさんが買うから、私は一銭も買っておりませぬ」
おい、僕を人柱にしたのか。

レース確定後、すぐに換金。
これだけの払い戻しも久しぶりだなぁ。

その数時間後、居酒屋にて。
大金を手にすることのできた原動力である恩人への感謝ということで。
あ、彼女、お酒飲める年齢だったんですね。

彼女は僕の耳元でささやいた。
「実はですね…私はあなたたちの世界でいう、神様の世界から来た天使で年齢とかは関係なくてずっと生きられるんですよ…」
…酔っているのかこの子は。
なんかおかしなこと言い出しましたが。
「信じてないですね…」

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