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そして、少女は復讐する
官能リレー小説 - その他

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そして、少女は復讐する 8

しかし鉄也のセフレとして、彼のアパートで露骨に柄の悪い男女とつるんでいるのも悪くない。
由佳里が想像していた不良よりは温厚、もっと具体的には喧嘩はするけどイジメはしない、ワルだけどズルじゃない。
見た目はよっぽど極悪なのに『あいつら』とは真逆の爽やかさを持っていた。

隣の部屋では彼の後輩らしい男子中学生が、由佳里と同級生のヤンキー女子に筆卸してもらってる真っ最中。
たまにその逆もある訳だが、どうにもそうした性的なあけっぴろげ感覚はやっぱり馴染めない。

「それにしてもアケミの奴おせぇな。」

最近オンナとしてハクをつけるだとかで、鉄也に穴空けて貰ったヤンキー女子中学生である。
彼らは普通に中高生が酒タバコを買い出しに行くので、補導されたんじゃないかと由佳里は考えていた。

「ザッケンなコラー?スッぞオラー?」
「あぃええええ?ヤンキー!何で?」

とても女子中学生とは思えない罵声はアケミ、そして後者の情けない草食男子な声は由佳里も何となし聞き覚えがあった。

ほどなくして片手にスーパーの袋、反対の手でアウアウ涙目な男子高校生を引きずりながら、小学生なみに小柄なヤンキー娘アケミが部屋に入って来た。

「鉄也さん!怪しい奴を捕まえました!ストーカーです!由佳里さんがどうとか!」
「ほう?よい子ちゃん一匹でカチコミたぁいい度胸じゃねぇか?まぁ酒でも飲みながら事情を聞こうか?」

アケミが畳にぺしゃっと転した少年、長坂悠馬を鉄也は特に怒った様子もなく見下ろしていた。

ー数刻後ー

早い話が長坂悠馬はここ数日、単純に由佳里の様子がおかしいと考えて後を付けていたそうだ。

「だいたい話は繋がった、つまりお前は良い子ちゃん通して生き残った訳か。」

悠馬はノンアルコールのコーラサワーを頂きながら、鉄也から由佳里の身に起きた陰湿ないじめとレイプの実態を聞かされた。

「そんなの絶対おかしいよ…四人とも桜木さんにそそのかされて死んだみたいなモンじゃないか!」
「たとえ事故でもよ、正直じいさんメデタシの冗談みたいな御伽話、実際お前で成立してるんだ。」

事実だ、悠馬が美咲の話を冗談と受け取らず、四人と同様流されて由佳里を犯していたなら…。

「お前でもじいさんでもない!長坂悠馬だ!」
「ああ悪かったな落ち着けよ長坂悠馬くん?」

いつの間にか蚊帳の外、由佳里は度数の低いスパークリング・ワインをチビチビとあおりながら、この長坂悠馬という同級生が誰かに似ていると感じていた。

見た目と比例しない正義感と行動力、それは、由佳里は姿こそ見たことはないが、亡き父親・桂馬に通ずるところがあると感じていた。

鉄也は一呼吸置いて、話を続ける。
「いくら桜木のクソビッチが狡猾でも、まさか雷まで操作はできんだろう」
「それはそうだけどさ」
「4人は運がなかったんだ。それが故の事故だ。それに、一歩間違ってたら由佳里と、由佳里のオカンだって死んでたかもしれないんだぞ?」

「(あ、初めて名前で呼んでくれた)」

不思議なものである。
決して好きではない・・・
と、言うより嫌いなタイプ。
セックス以外では眉をひそめるタイプの鉄也だが、こう名前で呼ばれたらときめいてしまったのだ。
もしかしたら連日のヤリまくるセックスで情が移ってしまったのかもしれない。

「しかし、勿体無え話だ」

鉄也はそう言いながら由佳里を引き寄せ、胸を鷲掴みにする。
いつもの強引な鉄也だし、この後の予定はそもそもセックス。
まあ、それもあるのだがさっきの言葉と酔いに由佳里の方から鉄也にしなだれかかった。

「こんないいオンナで童貞脱出できるチャンス滅多にねえぞ、悠馬とやらマジで」

ニヤニヤしながら鉄也は由佳里の胸を揉みながら唇を貪る。
悠馬の方は電子レンジのような早業で真っ赤になってしまう。

「童貞喰ってこそオトナのオンナっす!、アタイも童貞喰い散らかすオンナなりたいっす!」

由佳里のレイプ体験に妙なスイッチの入ったアケミ。
彼女の脳内では、由佳里は童貞四人をヤリ殺したレジェンドとなってしまったようだ。

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