PiPi's World 投稿小説

そして、少女は復讐する
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 44
 46
の最後へ

そして、少女は復讐する 46

「そういや、悠馬とはヤッたん?」
「いんや、全然」

健二が出て行ったタイミングで出て行けば当然のことである。

「ユーマのもいいんだけどさ、どうも思ったほど気が進まないというか」
「美香でもそんなことあるんだな、珍しい」
「健ちゃんだってそうでしょう?」

台所で2人並んで料理。
桜子と比較したら、どちらが夫婦に見えるかなんて、一目瞭然であろう。

「健二はどこ行ってたん?」
「ユカリンのとこ」
「あぁ、やっぱそうだったんだ」

互いに互いを理解している。
そう言う所も夫婦のようだ。

「じゃあ、お姉ちゃん起こしてくるね」
「ああ、頼んだぜ」

美香も家族が無い。
美香の父親は働かずギャンブル狂い。
幼い頃からその父親に性的虐待を受け、初潮の頃に犯され・・・
そこから毎日のように犯された生活。
母親は助けてくれるどころか、美香を差し出せば自分が殴られずに済むと言う理由で放置。
美香も自分が犠牲になってる限り平和な家庭に、半ば諦めていた。
そしてそれは彼女が中学になり妊娠するまで続いた。

妊娠したことで周囲にバレ、美香は施設に引き取られた。
父親に孕まされ、そして家族崩壊・・・
お腹に宿った命はそのショックで流産。
自暴自棄になった美香は夜の街へと飛び出し、そこで千恵子と出会い、更に健二や鉄也達と出会った。

今や美香にとって、この仲間たちこそ家族のようなもの。
特に健二とは喧嘩しながらも夫婦のような関係に落ち着いて今に至る訳だ。

因みにここに住むに当たって、美香は桜子の『妹』と名乗ってる。
ちょっといびつな『家族ごっこ』だが、健二も美香もこの関係を大事にしているのだ。

桜子を美香が呼びに行ってる間に健二が料理を並べ子供たちを呼ぶ。
それに遅れる事数分、桜子が美香に連れられてやってくる。
ほんのりと頬が赤く、事後のけだるさを残していたものの、表情は落ち着いている。
こうやって、揃って食事とかできるようになり、どうにか家族らしくなってきた所だ。

そして食事を楽しんだ後、健二は子供たちをお風呂へ。
美香と桜子は、美香が付き添う形で洗い物や片付け。
そして入れ替わりでお風呂へ。

その後の時間は健二が子供たちの面倒を寝るまで見る。
ナンパ師な健二だが、割と真面目に家に帰ってマイホームパパしていたりするし、美香も健二がいなくともここに早く帰って来ることが多い。

健二は子供たちを寝かしつけ、そっと抜け出し寝室へ・・・
ここからは『夫婦』の時間だ。

寝室に入ると、絡み合う美香と桜子。
美香が桜子を弄り回していた。

「お姉ちゃん、どう?、気持ちいい?」
「はあぁっ!、いいのっ!、ミカちゃん、いいのっ!」

美香にバイブでかき回され喘ぐ桜子。
『姉妹』のスキンシップだ。

「なんだよー、仲間はずれじゃん!」

ちょっと大げさに拗ねた表情をする健二。
下半身は既にギンギンだ。

姉を抱くのは罪悪感も感じるが止めれない。
正直、誰を抱くより興奮する。
姉として愛してると言う感情より、もう女として愛してる部分が大きいのも自分で理解している。
多分、姉が正常に戻ったとしても、抱くのを止めれないだろう。

でも、それでもいいと思っている。
それも自分に定められた運命なのだと思っている。

いつか、諸々の問題が解決して、姉の精神が回復することができたら、姉と、子供たちと、そして美香と、平穏無事な生活を送る…それが今の健二が抱く、ささやかな夢である。

「健二も混じる?」
「もちろん!!」

鮎川家の夜は、濃密な絡みとともに明けてゆく。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す