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幽霊性活
官能リレー小説 - その他

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幽霊性活 3

「あのー、キミはだれなの?ここはいったい…」
「ワシか?ワシは……こじゃ」
「え?」
急に声が小さくなる。
「じゃから、花子じゃ!」
「あ、ああ、花子さんね」
「あまりその名を呼ぶな!その名は気にいらんのじゃ!!」
なんだか難しい人だ。
「えーと、それでここは、僕の通ってた学校でいいの?
なんか変何だけど」
「半分正解、半分不正解じゃな」
面倒な答えかたをする人だ。
勿体ぶって話し始める。
「ここは学校の影で作った、人成らざる者達の空間じゃ。
だから、生きている人間はここには居ない。
お主のような成仏し損ねる、うっかり者を捕まえては、成仏出来るまで住まわせておくのがこの学校の役割じゃ」
「そうなんだぁ…」
よく分からないけど、あのままフラフラしてたら危なかったってことは、なんだか理解できた。
「じゃあここに居れば成仏出来るってことなの?」
「いいや、それだけでは駄目じゃ。
お主は一度、成仏のタイミングを逃した、再度成仏するには魂の力を回復する必要があるのじゃ」
相変わらず勿体付ける人だ。
「それはどうするの?」
「それはじゃな……。
女子(おなご)とセックスするのじゃ!
それもとびっきり濃厚な一発で赤子が出来る程の激しい中出しセックスじゃ!!」
「ええぇっ!!」
とんでもない事を言い出したよこの人。
「何を驚いて引いておるのじゃ、お主の歳ならもう精通は来ておるじゃろ。
今のネット社会、親の目を盗んでエロ動画くらい見ていたのであろう?」
何なのこの人、下ネタ好きなの?
いきなり過ぎる課題に僕は困惑する。
「そりゃ…友達と拾ったエロ本見たり、お父さんのパソコンでエッチなの、見たことあるけど…
いきなりキミとセックスなんて」
「誰がワシとセックスしろといった!」
彼女が僕の頭にチョップで突っ込みを入れる。
「ワシはそんなに安くはないわ!
今は他に女子がおらんが、もう暫くすればお主の魂と波長のあう娘が、現れるはずじゃ。」
「え、そうなの?」
「魂の力は均等に在ろうとするものなのじゃ。
お主の失った魂の力を、相互に補ってくれる者が居るはずなのじゃ。
だから、それまではこの学校で大人しくしておれ。」
それから3日程経った日。
「ハル、お主の相方が見つかったぞ!」
お昼寝をしていた僕のお腹から花子さんは現れた。

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