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幽霊性活
官能リレー小説 - その他

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幽霊性活 2

「なんかもう成仏とかどうでもよく成ってきたなぁー」
葬式直後に比べて、身体の透明度が、日に日に増しているような気がしたが、なんかどうでもよく成っていた。
その時、普通の風とは違う、霊的な突風が僕を襲った。
「のわぁああぁ〜!」
普通の風では飛ばされることの無い、幽霊の身体が風に揉まれながら流される。
「わあぁぁぁ、しぬぅぅぅ!助けてー!」
錐揉みしながら何処までも流される。
ふっと目の前に見覚えのある建物が近づく。
「が、学校!?」
確認はしたが止まる事が出来ない。
「ぶ、ぶつかる!!」
僕は校舎にぶつかりそうになる、でも、そこで気づく僕は幽霊だった、壁にふつかる訳なかったと。
ドゴッ!
「ぐえっ!」
しかし、予想外にも僕は壁にぶつかり、無様な赤い染みを晒す。
「な、なんで…すり抜け……ないの……ガクッ!」


「うっ、うう…」
全身が悲鳴をあげ、痛みで目が覚める。
どこか見覚えのある天井が広がる。
「こ、ここは…教室?」
この間まで毎日通っていた教室の床に僕は転がっていた。
だが、日が出ている時間なのに教室には誰も居ず静まり返っていた。
「誰も居ないのか?今の時間は教室で授業中のはずなのに…」
いつもは生徒の気配で授業中でも、ここまで静かにはならなかったのに。
「…あ、僕の机だ懐かしいな」
見渡した教室の中に自分の机が有る事に懐かしさを感じた。
「荷物は……入ってないか。誰かが持ち帰ったのかな」
何となく椅子に座ってみると、落ち着いた気持ちになってきた。
「死んじゃったのにまた、学校に来ることになるなんて、思ってもみなかったなぁ」
「まあ、これからはここで暮らす事になるんじゃがな」
いきなり机に女の子の浮き出て話し掛けてきた。
「ぎゃあーー!おばけー!!」
「幽霊のお前さんに言われとう無いわ」
思わず床にひっくり返った僕を女の子は不服そうに見下ろす。
「まあ、よい。お主、運が良かったな、ワシの結界に引っかかって。
あのまま成仏もせずにさ迷っていたら、消滅するか悪霊に変化しておったぞ」
「は、はぁ…」
歳は僕とそう変わらなさそうなのに、偉く上から目線で話す子だ。

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