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覇王の腕輪
官能リレー小説 - その他

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覇王の腕輪 7

元がいいだけにこういった格好もまた映える。
さらに香織や芽衣にも言えることであるがこの制服を当然として
「着慣れている」という事実が稜には新鮮だった。
まわりを歩く女生徒たちも皆スタイルが良くなっているため
野暮ったい制服だった昨日までとは登校風景の雰囲気も違う。

「あれ…?」
何かが違う。この素晴らしい光景のどこかが引っ掛かる。
稜がそんな風に考えたとき
「おはよう!!みんな!!」
後ろから元気な声をかけてきたのは一人の女生徒
清潔なショートカットに小麦色の肌が眩しいボーイッシュな雰囲気の少女だった。
この世界の常として豊かな体つきをしているが、スラリとした引き締まった体は運動部といった感じだ。

ここで問題がある。稜はこの少女に全く覚えがないのだ。

挨拶してくる以上それなりに親しいはずだ。だが知り合いには…
そんな疑問を解決したのは周りの返事だった。
「おはよう加藤さん。」「光さんおはよう。」
加藤さん?光さん?
「ひょっとして光(ひかる)か?」「?…あたしは光(ひかり)じゃん。朝から妙なこと言うなぁ。」

加藤光…稜の幼馴染で陸上部所属
今も同じクラスなのでゆりや香織たちとも面識がある。
この少女が加藤な光らすべてのつじつまがあう。

だが稜には解せないことがあった。…昨日までの加藤光は男だったのである。
これも腕輪の力なのか。
「(そういや男は俺だけって願ったような…だからこうなったのか?)」

それを踏まえて周りを見渡し、稜はあることに気が付いた。
「(男が少ない!?)」
この時間帯に道を行くのはサラリーマンにОLのような社会人に学生といったところ。
よく見ればサラリーマンはほとんどおらずОLがほとんど、学生も女生徒ばかりが目につく。
『学校に男は自分ひとり』という願いがこのような形で叶ったとしたら…世界はどうなっているのか。
「さ、早く行きましょう。遅れてしまうわ。」
香織にそう促され一同は学校へと急いだ。


「(予想していたとはいえこれは…)」
女、女、女、右も左も女だらけ。正門から中に入って男を見かけていない。
まず間違いなく学園に男は稜一人だ。
香織達がそれぞれの教室へ向かい、稜もゆりや光と2年の教室へと向かった。
そしていつもの教室の扉を開けた先はまさに別天地だった。
(嘘だろ・・・)

教室を見渡しても、そこには女だけだった。
仲の良かった男子もいるはずもなく、全て女だ。
稜は改めて腕輪の力にゾッとした。

(適当に言っただけなのに、こんなことになるなんて)

考えても仕方ないので、自分の席に着こうとする稜。
するとそこに、一人の女生徒がやってきた。

「稜君、おはよう」

「ああ、姫咲さん、おはよう」

彼女の名は姫咲 梨央
ピンクのウェーブのかかったロングヘアーが特徴だ。
だが最大の特徴は砲弾のような爆乳。
腕輪の力とはいえ、そのサイズは圧巻だ

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