全てが叶うスマフォ 8
教室内一同、ポカーン。
ってか若菜先生…何がしたかったんすか…?
しかも俺に任せないでくださいよ。
美人だけど何考えてるかわからない…若菜先生は正直苦手な存在だ。
しかし、自習と言われ、バレーボールを置きっ放しにされ。
どうしようもないので、クラス委員長の一宮渚に判断を仰いだ。
「どうしようか?委員長」
「え、わ、私!?」
俺に話しかけた瞬間顔を赤らめあたふたとし始めた委員長だったが
そこはクラス委員らしくリーダーシップを発揮した。
「えーと、自習は体育館でということかしら。正直内容が世界史から離れすぎているし…
希望者以外は教室で自習でいいんじゃない。」
「それじゃ、俺は体育館にするかな…」
席を立ったところでふと気づいた。
そういえば、こっちに関することの設定が疎かだった。
『体力・運動神経は校内上位クラス』
もともと、あまり運動は好きじゃないんだけど。
でも、これくらいはあっていいかな。
さて、体育館に行く…
って、女子全員俺について来てんの!?
「委員長ってさ、バレー好きなの?」
「それは…ほら一郎君があとは頼むと言われたから私もこっちに来るべきだと思って。」
結局参加者はクラスの女子全員と俺一人という構成だ
そして体育館に着いたが…これで終わらない。
スマフォでこのクラスの項目を呼び出し、この授業中は教師に任された俺に従うとする。そして
「あのさ委員長、今日は予定がなくて誰も体操着を持ってないじゃない
動きにくい制服で体育なんて危ないから皆下着でやったらいいんじゃないかな。」
言ったついでに、こんな設定を付け加えておく。
『この学校の女の子は、俺に下着を見られることに抵抗を持たない』
「うーん…それもそうね…」
ちょっと考えてから、渚はそう答えた。
「そう来なくっちゃ!!」
そう言って、威勢よく真っ先に制服を脱いだのは朽木アリス。
母親がイギリス人というハーフの美少女お嬢様で、性格はとことん明るい。
アリスが身に着けていたのは、黒のブラにガーターベルト。
…こんなの遥さんやみゆきさんでも着けてないぞ…