全てが叶うスマフォ 15
前にも述べたとおり、若菜先生は美人だ。
美人ではあるが、前触れなく突拍子な事を言い出すような、何を考えているかわからない人なので、正直俺は苦手だ。
―などと思っていると
「ふー」
委員長・渚が戻ってきた。
「委員長、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。ちょっと痛みが残るけど」
目元や鼻先が若干腫れてるような気がするけど、何事もなく振舞う委員長。
ちょっと痛々しいな…
自分の計画を反省しながら、席に戻る。
他の女子生徒たちも、制服を着て教室に戻ってきた。
そこに
「は〜い、皆さん自習はしっかり出来ましたか〜?」
若菜先生がハイテンションで教室に入ってきた。
「アレは自習と言えるんでしょうか」
俺が尋ねると
「集中力を高める学習よ。画期的だと思わない、一郎君」
…あかん。
何言っても勝てる気がしないぞ、この人。
「さて、早速授業を始めたいところですが、皆さんは非常に優秀なのでだいぶ授業が進んでいるんですよね…
というわけで、今回はちょっとお休みして、ほかのことをやってみようかなーと」
「もしかして、またバレーボールですか?さっき体育館の中片付けちゃいましたけど…」愛美が言う…
「英語の映画を見て貰いまーす!
その後、感想文書いて提出してね!」
そういうと唐突にテレビをつけて操作をし始めた
俺はこの先生が何考えてるのか分からんので先手を打って、
先生の見せるビデオは《洋物児童ポルノ》とスマホに念じた