全てが叶うスマフォ 14
「こちらのキャンディボールなら、痛くないですよ」
「じゃあ、それでいいや…」
よほど痛かったのだろうか、愛理の顔は涙でボロボロになりかけていた。
再び真理子が二人の穴にボールをセットし始める。
そこに、保健委員の千葉愛美が戻ってきた。
彼女は怪我をした委員長を保健室に連れて行っていたのだ。
「千葉ちゃん、ご苦労様」
「渚ちゃん、鼻血も止まったみたい。とりあえずこの時間だけ保健室で寝てるって」
「そうか、ありがとう」
さて。
「ちょうどよかった。愛美さん、レシーブを受けてくれませんか?」
麻衣が言う。
「ええええ!?私が!?」
その時チャイムが鳴った
グダグダしている間に授業が終わってしまったようだ
皆いそいそと片付けを始める
やらせようとしたことが特殊過ぎたか…
まあいい、俺は片付けを女子たちに任せて教室に帰ることにした
愛理が涙目でこちらを睨んでいたけど…
まあ、彼女には謝り倒して、放課後たっぷり愛してやろうか…
さて。
4時間目…
さっき嵐のようにとんでもない自習を押し付けてきた若菜先生の授業か…