ファー・ミリア王国の人々(旧版) 4
初等学校のある一室で、赤髪の男子(6年1組)が、青髪の女子(5年2組)と、後背位でセックスしている。床に手をつき、四つん這いになった女子の腰に、自分の腰を勢いよくうちつけ、肉棒を出し入れしている。
男子は女子の背中に覆いかぶさると、手を伸ばし、11歳としては平均的な大きさの胸を揉む。
「あんっ!」
「あ、前に抱いた時より、少し膨らんだね」
「やぁっ!!…、ありがと」
「平民のきみが、ぼくたち貴族を夢中にできるよう、もっと大きくしてあげるよ」
「ああああ!あんっ、激しい……いいん!」
腰の勢いを加速させ、貴族の男子は平民の女子への挿入を激しくする。
そう、この少女は町の魚屋の娘、いわゆる【平民】である。
そして少年は、この町の近くに屋敷を構える子爵家の息子、いわゆる【貴族】である。
このファー・ミリア王国に住まうミリア人は、王族も平民も、自宅が属する校区の学校に通い、一学生として習い学ぶ。。
貴族の子と平民の子が同じ学校・同じ教室で机を並べ、「生徒」というくくりで平等に扱われるのは、この国では常識である。
貴族の子と平民の子が友達になり、共に遊び、時たまケンカをするなど、この国では珍しくない。
このファー・ミリア王国に住まうミリア人の特色は、王族、貴族、士族、平民が対等に【極めて近い】ことだ。
相手の身分が低くても、理不尽な暴行・強要をすれば罰を受ける。ましてや【無礼討ち】など有り得ない。
相手の身分が高くても、理不尽な暴行・強要に対して謝罪や賠償を引き出すことは可能である。
そういった、ほかの身分制国家では有り得ない、しかしファー・ミリア王国では当たり前の光景は、子どもの頃からの教育によるものと言っても良い。
しかし、あくまで対等に【極めて近い】のであり、身分ごとに特権と義務があることに、違いはない。
『王族、貴族、士族は、自分より低い身分の者に限り、性的奉仕をさせる権利がある』
『王族、貴族、士族、平民は、自分より高い身分の者に命じられたら、性的奉仕をする義務がある』
これらもまた、子どもの頃からの教育により、疑う余地のない常識とされる。
「んあ、や…激しっ…」
「いきそうだ」
「ひあああん、ふあああああっ、いいよ!!」
貴族男子は、平民女子の膣奥で挿入を止めると、勢いよく射精した。
「やあんっ。ああんっ。あ。あああああっっぐ!!!!」
その熱と絶頂の余韻に意識を満遍なく蕩かされた平民女子は、腕に込めた力を抜き、床に倒れこんだ。
「はぁ…はぁ…」
平民女子の濡れた唇から荒い息が零れ、呼吸の度に震える身体もまた汗で艶やかに濡れていた。
数分ばかり一息つくと、貴族男子は自分のカバンから手帳を取り出し、今日の日付が記されたページに何やら記入していく。
「…これで、よし」
それから服を着ると、まだ床に突っ伏している平民女子に声をかける。
「気持ちよかったよ。じゃあね」
それだけ言うと、貴族男子は部屋を後にする。
残された平民女子は満面の笑みを浮かべ、つぶやいた。
「…やった♪貴族に中出しされちゃった」
ミリア人の女は、王女から貴族令嬢、士族娘や平民娘まで、共通の義務がある。
『10歳になったら、100日以内に、上位身分に抱かれて処女を解消すること』
『処女を解消してからは、9歳まで行ってきた口や手での奉仕に加え、上位身分の肉棒・精液を膣から受け入れる奉仕も行うこと』
これが、ミリア人少女共通の義務である。
なお、初体験の相手は、女性側がほぼ自由に選ぶことができる。
この平民女子も、去年の10歳の誕生日から15日後に、とある役人(士族)の息子(当時12歳)を指名し、処女を解消した。
それから、アーイン県フィール町に住む士族から肉棒を挿入され、中出しされる日々が始まった。
他国の少女から見れば苛酷な日々だが、彼女をはじめとするミリア人少女にとっては、喜ばしい日々である。
ミリア人女性への評価は、主に三つの観点からなる。
第一に、性格の良し悪し。
第二に、外見の良し悪し。
そして第三に、性的奉仕の実績。
何人の上位身分に抱かれ、中出しは何回され、王族・貴族・士族の割合はどれほどか。
そういった実績が数値化され、得点としてミリア人女性へ割り振られる。
合計得点が高ければ高いほど、「魅力的なミリア人女性」という何よりの証明となる。
そのような価値観で、ミリア人女性は育てられている。なので、中出しされる日々を迎えることは、「ミリア人女性」としてのステップアップとされる。
なお、平民の得点基準は、
「士族への口や手での奉仕=1ポイント。挿入されて外出しされると2ポイント。中出しされると3ポイント」
となっている。
これが貴族相手だと、得点が3倍になる。王族相手なら5倍だ。
自分が、
士族に中出しされるのは日常
貴族に中出しされるのは幸運
王族に中出しされるのは光栄
これが、ミリア人平民女性の独特な価値観である。
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ファー・ミリア王国の国土は、大まかに六つの地方に分けられている。
各地方は、重要度や規模に応じ、【都】【県】に区分され、【都令】が率いる【都城】、【県令】が率いる【県城】が設けられ、地方行政を仕切っている。
さらに、【都】や【県】は規模や構成で市町村に区分され、市役所・町役所・村役所が設けられている。
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毎月の上旬になると、県城の【奉仕測定部】は忙しくなる。
県内の士族や貴族が提出してきた手帳の内容をまとめるからだ。
大麦と小麦の穂が表紙に描かれ、士族以上の身分にもれなく配布されるその手帳は、【奉仕手帳】という。
ファー・ミリア王国の王族・貴族・士族は、自分よりも身分が低い女に性的奉仕させる権利を持つ。
同時に、いつ、どこで、誰を、どんな風に性的奉仕させたのか、出来るだけ正確に記録し、住んでいる市町村の役所に提出する義務がある。そのために奉仕手帳が王政府から発行され、王族・貴族・士族に配布される。