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“リア充”始めました
官能リレー小説 - その他

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“リア充”始めました 31

「やっぱ・・・嫌だなぁ・・・」
ポツリと出た言葉(本音)。
それは、コーヒーの香りと大勢の人の声の中に小さくなって消えていった。


「あ゛ぁ〜・・・っ!! やぁっと終わったぁ〜〜っっっ!!!」
学校全体に聞こえてくるアナウンス。ソレは文化祭終了を知らせる物で、開始と同時にずっと裏方でコーヒーやら軽食やらを作っていた俺にとってはまさに天の声に等しかった。
それは俺だけではなく、メイドをやった女子生徒やウエイターの男子生徒、そして俺と同じ裏方をやった生徒たちにも同じで、皆疲れた顔でイスに座ったり床に寝転んでいる始末。
俺達がやったメイド喫茶は、思いのほか大盛況で文字どうり休む暇がなく終始動き続けていたのだ。

「ふぅ〜疲れたぁ・・・」
クラスのメイド喫茶は大盛況で、結局俺は今日は一日中ただひたすらにカップにインスタントコーヒーを注ぎ続けた。
「まあこれも少し経てば、楽しい思い出に成るかな?」
クラスメイト達が帰宅し、ガランとしてしまった教室で、俺は一人苦笑を浮かべていた。
「あ!兄様!」
「あら?信君まだ帰って無かったんですか?」
俺が一人祭りの余韻に浸っていると、麗とキャロルの二人が教室に入って来た。
「あぁ、今日一日をちょっと思い返しててさ・・・そう言う二人は?」
「えぇっと・・・それはですね・・・」
キャロルの質問に答え、逆に彼女たちに質問する俺。今しがた入ってきた二人は、先ほどまで働いていたメイド服のままだったからだ。
俺の質問にモジモジとしだす麗。容姿が容姿だけに、ほんの少しの動作でも見ていて心が和む効果がある。
「んふふ♪ それはですねぇ・・・」
逆にキャロルは、意味深な笑みを浮かべながらゆっくりと此方に近づいてきた。
その笑みは、茜色の光を受けたことで何処か淫靡なモノへと変わっていく。そんな彼女に危機感を覚えた俺は、一歩一歩後退して彼女から退却を図る。
「あ、あぁ〜、キャロ? お、お前何する「えいっ♪」んぐっ?!!」
しかし、直ぐに窓辺へと追い込まれ、いきなり抱きつかれた。Qカップ爆乳の柔らかさと温かさが俺の顔面いっぱいに広がっていく。
「あんっ♪ もう、信君。そんなに暴れないでください・・・んんっ、今、私ブラしてないから余計振動を・・・あぁっ」
「んぶぅっ!!?」
彼女から離れようと暴れる俺。だが、その度に感じる胸の感触やキャロルの熱い息に、俺の肉棒がついつい反応してしまう。
さらに止めとばかりに言った言葉に、俺の肉棒は完全勃起を果たしてしまった。
「んん〜っ!! んんん〜〜〜っっっ!!!(おいっ! 早く退け〜〜〜っっっ!!!)」
「んんっ・・・あら? ふふふっ♪ もう、信君ってば・・・こぉ〜こ、こんなに大きくさせちゃって♪」
俺に密着する程抱きしめるキャロル。その所為か、下半身の変化がバレてしまった。
腰を怪しげに動かしだすキャロル。爆乳に俺の顔を埋めたまま、彼女は嬉しそうな口調で耳元に囁く。
(うぅ・・・ヤバイ。 この三日間、あまりに多忙で一回も出来なかったから・・・うぐっ)
ズボンの上からでの刺激は、今の俺にとっては猛毒に近かった。頭の中では煩悩の怪物が暴れまわっている。
文化際前の三日間、メイド喫茶に決まった俺達クラスは「どうせなら、本格的にしよう!!」と言う意見の下、メイド服やウエイター服、メニューに調理道具などを一から調達する事になった。
その結果とんでもないほどの多忙になり、家にかえったら風呂に入って即ベット、と言う芸人顔負けの生活を送る羽目になったのだ。
お陰で俺は一度たりとも彼女たちとセックスをしてはいない。
「ご主人様ぁ今日キャロルは一生懸命お仕事しました!・・・ですから、ご主人様のオチンチンで、ご主人様のメイドであるキャロルにご褒美くださいませぇ!」
「あ!キャロルお姉さまズルいですぅ!・・・兄様!麗も一生懸命ガンバりました!ですから、麗にも兄様のご褒美を下さい!!」
メイドルックスでご褒美と称して俺に抱かれる事を望む二人の愛らしい姿に。俺の理性はここしばらくの禁欲生活の影響も有って、あっさりと崩壊した。
(そ!そうだな!キャロルも、麗も、今日は随分ガンバってくれたしな!二人にガンバってくれたご褒美をあげなくちゃな!)
股間の強張りに引き摺られるように、自分自身にそう言い訳すると、俺は本当にメイドのご主人様に成ったかのような気分で、二人に最初の命令を下す。
「いっいいだろう!その代り君たちは、今から俺のメイドさんだからね!メイドはご主人様の命令に絶対服従しなくちゃイケないよ!約束できるね!!」
「「ハイ!ご主人様!!」」
俺の言葉に二人のメイドは嬉しそうに応える。

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