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強制結婚制度
官能リレー小説 - その他

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強制結婚制度 33

達馬と志穂は 困っていると、達馬のお腹が鳴った。
しばしの沈黙の後、志穂が先に口を開いた。
「・・・そろそろお昼だものね。栄養満点のご飯作るから期待しててね!」
達馬はそう言って部屋を出ようとする志穂を呼び止めた。
「珠希は・・・どうしましょう?」
「一応ご飯は作っておくわ。・・・しばらくは出てこないでしょうけど。たまには良い薬だわ。いつもわがまま言って達馬くんを困らせてるんだから。しっかり反省してもらわないと。」
志穂はそう言って部屋をあとにした。
志穂が、キッチンに行くと そこには、自分の部屋に戻ったはずの珠希が 立って、達馬の為のスタミナの付く 料理を作っていた。
志穂はヤレヤレとした表情をすると珠希に優しく声をかける。
「珠希、何してるの」
「お…お姉さん、見れば解るでしょ、お腹が減ったから料理を作っているの」
達馬の為に作っているのはバレバレなのに、それを隠そうとする珠希。志穂は少し意地悪く珠希に質問を続ける。
「それにしては量が多すぎない」
「そっそれは、この料理は久々に作るから達馬に試食…いや毒味させる為に多めに作っているのよ」
素直じゃない珠希に志穂は「じゃ一緒に作ろうか」と言う。
「あ…ありがとう…そしてごめんなさいお姉さん…」珠希は照れ臭そうに言った。
「なに、急に謝って」志穂は 珠希に聞いた。珠希は それに答えた。
「私が 間違えてたってこと、お姉ちゃんに言われるまで、気が付かなかったの。嘘を付いて 達馬を 愛想としてたけど、お姉ちゃんに 叩かれたことで、今までの自分じゃいけないってことが 分かったの。自分中心じゃなく、達馬中心として していけないってことが」

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