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強制結婚制度
官能リレー小説 - その他

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強制結婚制度 20

「ダメだ!出るっ」
そして、それを合図に、何度も何度も膣内に叩きつけられる精液。

それは奪われた恋のレクイエムのように思われた。
珠希は知らないうちに涙をこぼす。
最愛の人から「女」にしてもらえなかった悔しさ、そうじゃない人からの行為のあまりの優しさに対するもどかしさ、体に疼く痛み。
それら全てが脳内に入りパンクさせる。

もう感情を抑える事は出来なかった。
「うっ、うっ、ぅぅうぇえっーん!!」
体を貫かれたまま、嗚咽を漏らしながら、珠希は泣いた。
気持ち良さなんか何もない。ただ、幾つもの痛みが襲い、それに身を任せた。


どのくらいの時間が経っただろうか。珠希は泣き疲れて達馬のベッドで眠っている。体を清め、バスローブも着せておいた。
「どうしたんだろ…」
泣きだしてしまった原因は何もわからない。
自分には待つことしかできない。でも、せめて珠希が笑顔でいられるようになんとかしてやりたいと、思った。
達馬も横になって珠希を抱き締める。よほど疲れていたのだろうか、意識はすぐに闇へと落ちていった…
達馬は、深い眠りに、落ちようとしてたときに、誰かに、揺り起こされた。達馬を、起こしたのは、志穂だった。
「……うーん、私も理由は分からないわ……」
リビングで温かいコーヒーを飲みながら、達馬は志穂と美緒菜に聞いてみる。
志穂もそう答えて首を振り、美緒菜も困ったような顔で首を振る。
美緒菜は全く心当たりが無かったが、志穂には『もしかしたら好きな人が……』と言う心当たりは多少あった。
だが、今更それを言う訳にもいかなかった。

「俺とすれば……これからずっと一緒に過ごすのだから……珠希とも関係を大切にしたいのだけど……」
面倒くさがりで大ざっぱな達馬だが、優しいし後先も考える所もある。そんな達馬の誠実さに微笑む志穂と美緒菜。2人もこの家族で楽しく幸せに過ごしたい思いを強くしていた。
「ねえ、明日土曜日だし……みんなでどこかお出かけしようよ」
その時、そう言ったのは美緒菜であった。

「そうね……来週は三連休だから新婚旅行を予定していたのだけど……珠希の様子じゃ大変かもしれないし、その前にみんなでお出かけして予行練習しとくのがいいかもね」
年長者らしく志穂は色々考えていたようだ。
「うーん、美緒菜は遊ぶ所があって、お買い物できる所がいいなぁ……去年の水着、サイズ合わなくなっちゃったから……美緒菜、新しいの欲しいし」
「ふふ……美緒菜ちゃんは成長期だもんね」
美緒菜の言葉に微笑む志穂。達馬は思わず美緒菜のたわわな双丘に目をやってしまい、慌てたように赤面して目を逸らす。
「むぅ〜……達馬さんエッチですっ!」
達馬の視線に気付いた美緒菜が頬を膨らませて怒るが、その目は笑っている。そして、志穂も達馬のそんな様子に笑みを漏らした。
今の3人の思いは1つ……珠希もこの笑いの輪に加えたいと言う思い。
困難かもしれないけど、4人で家庭を作っていけたらと言う思いは強いものになっていたのだ。

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