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強制結婚制度
官能リレー小説 - その他

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強制結婚制度 11


二人が校門につくとまわりの反応が微妙に違う。さすがに学校でトップクラスの美人姉妹が嫁いだというニュースはかなりの速度で生徒の間を駆け巡ったようだ。
この高校は1クラス20人の1学年5クラス。
少子化のこの時代においては大きい部類の高校で、地区に学校が少なくなっているので生徒も広範囲から集まっていた。
とは言え、生徒が少ないから皆すぐに知り合いになる環境。特に今年度初めてのカップルが美人姉妹だけに衆目を集めていた。

昇降口で美緒菜と別れる。
「帰りも一緒に帰ろうね!」
だいぶ打ち解けたのか、笑顔で手を振っていた。

教室に入った途端クラスの男子が騒めき、視線が集中する。
達馬が、自分の席に、座ろうとしているところへ、達馬の親友の琢哉が、ちょっかい出しに来た。
琢哉は達馬の前まで来ると、ニヤリと笑いながら言った。
「よっ!、男前!・・・美人姉妹を妻にするなんてなかなかやるもんだな!」
そんな琢哉に達馬はげんなりとした表情を見せる。
「いきなり修羅場だったからなぁ・・・苦労だけお前にやりたいな」
「ははっ・・・美味しい所以外はお断りだね・・・苦労できるだけでも幸せと思えよ、この果報者!」
慰めにも何もならない琢哉のからかい言葉に、達馬は珠希の方に目をやる。
視線の先の珠希は女の子達に囲まれ、若干困った表情をしていた。

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