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爆乳姉妹は愛隷メイド!
官能リレー小説 - その他

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爆乳姉妹は愛隷メイド! 1


「・・・は?」

「だ、だから・・・・この家に居候させてくれない? かなって・・・」

今、家の玄関でそんな間抜けな声を出してしまった彼は真部佳宏(まなべよしひろ)、この馬鹿でかい屋敷「真部家」の一人息子である。
一方、大きなボストンバックを手に彼に聞いているのは遠野真奈美(とおのまなみ)、彼の幼馴染の姉妹の長女であり、真面目だが根は優しい子で「良いお姉さん」なのである。そんな彼女が自分の所にしかも「居候させて」、と来たのである。

「えぇっと・・・何かあったの?」

「・・・」 スッ

当たり前の疑問を口にする彼に真奈美は無言で一枚の紙を彼の前に差し出した。
彼が、その中身を確認すると徐々にではあるが同情するような表情になってゆくにつれ、彼女の表情もまた怒りに満ち溢れていっているのである。

紙の内容は要約すると・・・

ーーーパパは、新しい金のもうけ方を思いついたからママと一緒にしばらく海外に行って来る! 期間は分からないが、手紙は出すから心配するなよ!

こんなところである。

「ま…まあ、とりあえず入りなよ。百合子さんに頼んでみるからさ」
佳宏は真奈美を屋敷に招き入れた。
百合子とは賀茂川百合子(かもがわゆりこ)。この真部邸で働く数十名のメイド達を束ねるメイド長である。
この真部邸は非常に大きく、空き部屋は腐るほど余っている。
おそらく許してくれるだろう…。

「ダメです」
「そ…そんなぁ…」
「ゆ…百合子さん、そんな固い事言わずに…」
予想外というべきか、予想通りと言うべきか、百合子は真奈美の居候を許してくれなかった。
真奈美の両親と佳宏の両親は仲が良く、両家はずっと家族ぐるみの付き合いをしてきた。
真奈美も小さい頃から何度もこの屋敷に遊びに来ており、メイド達とも顔馴染みだ。
それでもダメだと言うからには、それなりの理由というものがあるのであろうか。
「佳宏様、私は旦那様と奥様が留守の間、この屋敷の一切を取り仕切るよう任されております。お二人が旅立つ前に特にキツく言われた事が『くれぐれも佳宏に変な女がつかないように。もし屋敷に女を連れ込むような事があれば即刻勘当せよ』という事でした。さいわい佳宏様が女性を我が邸に連れ込むという事態は今までありませんでしたが…」
「あはは…僕モテないからなぁ……って、それは置いといて、真奈美姉ちゃんは“変な女”なんかじゃないだろう?百合子さんだって良く知ってるじゃないか」
「たとえ真奈美様と言えど例外は許されません」
「…わかったわ」
それを聞いた真奈美は諦めたように言った。
「確かに、いきなり駆け込んで来て『居候させてくれ』なんて都合良すぎるもんね。ごめんね佳宏、他を当たってみるわ」
「そんな…真奈美姉ちゃんは悪くないじゃないか。ねえ百合子さん、せめて部屋が見つかるまで泊めてあげる事は出来ないかなぁ?」
「いけません。旦那様と奥様のお言いつけですので…」
どうも百合子は融通のきかない所があるようだ。もっとも、そんな厳格な人柄だからこそ信用されてメイド長を任されているという事もあるのだが…。
「そうだ!」
佳宏は思い付いた。
「父さんと母さんが良いって言えば真奈美姉ちゃんがここに居ても良いんだよね?」
「は?ええ、それはもちろんですが…」
「じゃあ今聞いてみれば良い」
そう言うと佳宏は携帯を取り出して父と母にメールを送った。
すぐに返信があった。
「ど…どう?OKだって?」
少し不安そうに尋ねる真奈美。
佳宏はしばらくメールを読んでいたが、やがて顔を上げて言った。
「…おいおい、父さんと母さん、今、真奈美姉ちゃんのお父さんとお母さんと一緒に居るって…」
「はぁ!?どこで?」
「…モナコ」
「モナコとは地中海沿岸にあるあのモナコですか?」
「うん…ほんと偶然、カジノでばったり会ったって…」
「…で、あのバカ親は何か言ってた?」
真奈美は明らかに不機嫌そうに佳宏に訊いた。
「ちょっと待って…僕の父さんと母さんは真奈美姉ちゃんが家に滞在しても良いって言ってるけど、真奈美姉ちゃんのお父さんとお母さんは何て言ってるか分からないや…」
その時、真奈美の携帯のメール着信音が鳴り響いた。
真奈美が携帯を開いて見ると、彼女の両親からのものだった。
「何か…激しく嫌な予感がするわ」
真奈美はメールを読み始めた。
そして読み進める内に次第に顔が赤く染まっていき、プルプルと小刻みに震えだした。
「…んのバカ親ぁ〜〜〜っ!!!」
「わ!?ど…どうしたんだよ?」

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