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スカ・パラ!(スカトロジー・パラダイス)
官能リレー小説 - その他

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スカ・パラ!(スカトロジー・パラダイス) 7

第三部
(はぁ・・・俺ってばマジでまずったなあ・・・夢と現実ごっちゃにして・・・でも、マジであの人梨奈さんに似てたなあ・・・)
周司は自室で一人ため息を吐いていた。
梨奈と再会してから一週間が経った。
あれから、ネットで落とした画像では抜けなくなっている。
(もう一回会って話を聞きたい。)
そう思いながらも、野外排泄の場所を変えてしまった梨奈には会えずにいた。
そんな中で、今日は真由利とデートの予定である。
そして、おそらくは、二人が初めて体を重ねる日になるだろう。
それは二人の間では、暗黙の了解になっていた。
セピア色に染まった川原沿いの道を、二つの影が歩いている
周司と真由理である
「どうしちゃったの…」
真由理が呟くのを受け、周司もポツリと答える
「なんで?どうもしてな…」「だって朝からなんか上の空じゃん!」
ハッとして周司は慌てて真由理の方に目を向けた
唇をギュッと結んだ顔は夕日を浴びて、心成しか大人びて見えた
今日一日何をしたかすらはっきり覚えていない
楽しくなかったわけではない
ただ、この後の事、そして梨奈の事がない混ぜのグチャグチャになって思考を支配していたため、今日一日の事が頭に入っていないのだ
「私とじゃ楽しくないんだ…」「そんな事…!」「じゃあ証明してみせてよ!」友達の延長のような関係とはいえ、少なからず周司に恋心を抱いていた少女は今日この後起こる事は覚悟していた
真由理の両親は仕事のため、遅くまで帰ってこない
「一緒に来て!」「あっ!」
真由理は無理矢理周司の腕を掴みグイと引っ張る
「何処行くんですか…!」「いいから!」
真由理は周司を引きずり家路を急いだ

十分ほど無言のまま歩いて真由理の家に到着する
家に着く頃には、掴んでいた腕はいつのまにか少女のような、それでいて真由理の腕より幾分かガッシリした腕に巻き付けられていた「入って」「う、うん」
促されてそそくさと玄関を潜る
背中を押すようにつづいて真由理がドアを閉めながら家に入った
靴を脱ぐのももどかしく、目の前の階段を上がり、自分の部屋に強引に導く

部屋に着くなり、緊張は一気に高まり、二人はギクシャクしながらベッドに腰掛けた
「…私じゃダメ?私、周ちゃんが…好き…だよ?」
真由理は真っ赤になって、今にも泣きそうになっていた
そんな真由理を見て、周司は決心した
「周ちゃんは私の事…」
言い掛けた真由理の唇をいきなり自分の唇で塞いだ
突然の事でキョトンとしていた真由理だったが、すぐに涙が溢れてきた
静かに周司の背中に腕を回し、強く抱き寄せた
二人はそのままベッドに倒れこんだ

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