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とある村の御祭り
官能リレー小説 - その他

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とある村の御祭り 6

「河野と浅海じゃないか、こんな所で何してるんだ?」
「おっ、山城!お前こそ一人で何してるんだよ」
「俺たちは虫採りだぜ」
「え〜っと、僕は考え事があって……」
確証もなく漠然とした考えで、家を出て来てしまった雄助は、改めて聞かれると、なんと答えればいいのか戸惑った。
「そ、それはそうと昨日の種子ってさぁ」
「種子がどうした?」
「お前いきなり3Pなんて羨ましよな」
「いや、そうじゃなくて種子ってもう一人居なかったか?」
雄助は思い切って2人に聞く。
「……何言ってるんだ?」
「媚薬で酔ったんじゃねえの? あれ結構キツかったから今朝辛かったぜ」
「あ、俺も俺もあれが二日酔いって言うのかな」
「う〜ん……記憶の混乱なのか……?」
「そうだと思うぜ、それより今日も儀式があるんだから、ちゃんと息抜きして精液回復させとけよ」
「精子出ません、なんてなったら女たちに笑われるぜ!」
「……それもそうだ」
あはははは!!
三人で声をあげて笑った。
(一緒に種子をやった二人までああ言ってるんだ。記憶の混乱に間違いないな)
「媚薬で酔ったといえばさ、孕子たちも変だったな」
ふと浅海が口を開いた。
「俺たちと同い年か一歳・二歳ぐらいの違いなのに、けっこう大人っぽく見えたぜ」
「浅海もか?俺も相手が15歳か16歳ぐらいに見えたな」
言われて雄助も昨晩のことを思い出す。
(愛理姉ちゃんが16歳で小学6年生、舞美が15歳で小学5年生……って、おかしいだろ!!)
矢島愛理 12歳 小学6年生
鈴木舞美 11歳 小学5年生
これが二人の正しい年齢と学年のはずだ。
「なあ、媚薬、というか酔っ払うのって、けっこう怖いもんだな」
「ああ……」
「そうだね……」

なんだか、笑い声に不安の響きがあった。
色々とおかしくなっているという事に2人も気がついたらしい。
媚薬の効果ならそれはそれで恐ろしい、あまりにも危険すぎるからだ。
雄助がテンションの下がった2人に話しかける。
「なあ、どうせならまた祭壇に行ってみないか?」
「えーいいよ、どうせ午後からまた行くんだから」
「何心配してるのか知らないけど、お前心配し過ぎたぞ」
2人は興味が無いようで雄助の提案を断った。
「じゃあ一人で見てくるよ」
「がんばれよ〜」
「無駄な体力は使わないよう気をつけろよ〜」
雄助はそれでも気になるようで一人で祭壇へと向かった。
祭壇に着くとそこには、祭りの運営の大人達が、午後の準備を進めていた。
「なんや山城の所の坊主じゃないか、こんな時間になんのようや?」
「えっ、あの…、特に用ってわけじゃ無いけど祭壇見ていいですか?」
「別にかまわんけど、掃除終えたばかりだ、汚すなよ」
大人達はあっさり許可を出すと、作業の続きに戻っていった。

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