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南の島の大王は…
官能リレー小説 - その他

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南の島の大王は… 9


マダタスカル王国は首都のあるマダタスカル本島以外に、大小20前後の島々から成る島嶼国家である。
基本的に一つの島に一つの部族が住んでいるが、中には例外もある。
例えば最も大きなマダタスカル本島には王家の属するナナナ族、ライバルのタタタ族、王妃のラララ族、他に2つの部族が住んでいる。
逆に全くの無人島もあり、国内の部族の総数は、まあ30前後といった所だ。

とりあえず俺はヨボボの薦めに従い、国内でも特に有力な4つの部族からそれぞれの姫…つまり族長の娘を迎え入れる事にした。


数日後…
「「「「お初にお目にかかります、国王陛下」」」」
四人の嫁が王宮にやって来て初顔合わせが行われた。
正直ブスだったらどうしようかと少し心配したが、現れたのは四人とも文句の付けようの無い美女or美少女…。
俺は玉座に腰掛けながら浮ついた気持ちを悟られぬよう極力冷静を装って言った。
「う…うむ、皆よく来てくれた。嬉しく思う(うっひょおぉ〜♪みんなカワイイ〜!これってハーレムってヤツじゃね!?モテ期到来…ぐっ!!?)」
期待に胸を膨らませていると隣に居た王妃に足を踏まれた。
とっさに彼女を見たが何事も無かったかのような柔和な微笑みを浮かべている。
「あら、失礼…(あなた!なに鼻の下伸ばしてんのよ!?)」
「ハハハ…いやなに、構わんよ(何でだよぉ〜!?側室を持てって言い出したのはそっちじゃないかぁ〜!!)」
そんな俺達のやりとりをヨソに四人の姫達は一人ずつ自己紹介を始めた。

「お初にお目にかかりますわ国王陛下!わたくし、ワワワ族族長の娘、レティーシア・シルバースミス・ミツイ・エリザベス・ワワワと申します」
まず王妃と同い年くらいの女性が堂々たる態度で名乗った。
なぜかお嬢様口調の彼女…レティーシア。
マダタスカル人の父と白人の母とのハーフだという彼女はブロンドの巻き髪に碧い瞳をしており、派手なデザインのドレスに身を包んで多くの宝飾品で飾り立てている。
彼女の部族ワワワ族はマダタスカル諸部族中もっとも豊かな部族である。
それはワワワ族の所有する島から国内で唯一の天然資源である石油が出るからだ。
マダタスカル国内で何故かそこからしか出ないのである。
ちなみにどこかで聞いた事のあるようなミドルネームは恐らく彼女の親が勝手に付けただけであって実際に血縁関係は無いのだろう。

「ボクはカカカ族のライラ。よろしく、陛下」
続いてレティーシアとは対照的な黒髪ショートヘアの女性が挨拶する。
レティーシアと同年代か少し下ぐらい。
身長が高く、スタイルが良く、一人称が“ボク”である事も相まってボーイッシュな印象だ。
だがその最大の理由は彼女が男性用の陸軍士官の正装をビシッと着こなしているからだろう。
彼女…ライラの部族カカカ族は国内で唯一、王家の属するナナナ族と正面切って渡り合える軍事力を有する部族である。
もともと近代以前から武勇を尊ぶ性格の強かったカカカ族は独立後のマダタスカル軍の主軸を(主に下級の兵士として)担って来た。
ちなみに現代では海外の紛争地へ傭兵として出稼ぎに行く者も多いそうだ。

「わ…私、マママ族のアイリスと申します。よ…よろしくお願いひまふ…あ、噛んじゃった」
次にライラよりも更に年下(高○生ぐらいだろうか…)の少女…アイリスが名乗った。
髪型は肩辺りで切り揃えたセミショート、緊張しているのかオドオドしていて(前の二人と比べて)妙に初々しい。
なんか…やっと普通の女の子が出て来た…という感じだ。
今は露出の少ないシンプルな純白のワンピースに身を包んでいるが、もしセーラー服かブレザーを着ていたら、ちょっと色黒の女子高生にしか見えない。
(前にも言ったが、この国の人間は顔付きが日本人に似ている)
マママ族は古来このマダタスカル群島の全域において神々と交信する巫女を出してきた部族であり、その特殊な位置付けから部族同士の争いにも干渉せず中立を保って来た。
ヨーロッパ列強の支配下にあってキリスト教以外の信仰が公には認められなかった期間も細々と生き延び、現代に至るまで古きマダタスカルの神々を守り続けて来た一族なのである。

そして最後の一人…
「クィクィルはクィクィルだよぉー!」
元気いっぱいの最後のこの娘…クィクィルが一番個性的だ。
四人の中では最年少、日本で言えば中○生…いや、発育が良いだけで下手したら小○生かも知れない。
特徴的なのはその服装である。
胸元と腰回りだけを葉っぱを編んで組み合わせた服で隠し、首や手足には動物の骨や貝で作った装飾品…あとは裸。
彼女の部族ハハハ族は近代化を拒絶し、今でも昔ながらの原始的な暮らしを守っている超保守的な一族なのである。
おそらくかつては他の部族も彼女と同じような姿で魚や木の実を穫って暮らしていたのだろう。

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