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独裁者の後宮
官能リレー小説 - その他

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独裁者の後宮 9

「愛してるよ…ママ」
ジョンはそう甘えるように言いながらメイリアの胸元のボタンを外していく。
露になった扇情的な紫のブラジャーは、ジョンの好みと合致している。
そして、その膨らみも大きく美しい。
ジョンの父、ホセは妻と認めた女が綺麗になる為の資金を惜しまなかった。
メイリアを始め、数多くの妻達が整形以外のあらゆる技術を投入して若く美しく保たれていた。
それは結構な額であったが、ジョンの時代になっても続けられ、メイリアは20代前半の若々しさと美貌を保っていた。
そんなメイリアのブラをずらして大きく美しいバストを露にさせたジョンは、そのまま乳房を口に含む。
「ああ…ジョンったら……」
メイリアの咎める声も甘い。
慈母の表情でジョンを見ながら頭を抱きしめる。
産みの親である彼女にとって、ジョンは己全てと言っていい存在で、彼の行為に逆らうなんて事は無い。
ジョンが望めばどんな事でもするのが彼女で、たしなめたり叱ったりしても基本、可愛くて仕方ないのだ。
さすがにセックスだけはしていないが、もしジョンが求めてきてもメイリアは拒む事は無いだろう。倫理道徳など知った事ではない。この国では彼らが法なのだ。
とはいえ、いまだ最後の一線だけは越えていないのは、彼らにも最低限の分別はあるからなのかも知れない。

突然、ノックの音がしてジョンとメイリアの甘いひとときを引き裂いた。二人は慌てて身なりを整える。
「だ…誰だ!?」
「国防大臣のアナスタシアです」
「入れ!」
ドアを開けて部屋に入って来たのは金モールの付いた立派な軍服姿の美女だった。彼女の大きな胸元には略綬や勲章が鈴なり状態で、歩くたびにチャラチャラと音がする。国防大臣にしてエスタニア軍のNo.2、アナスタシア・カルロス将軍である。
「…で、一体どうした?何かあったか?」
「はい、閣下。これを…」
アナスタシアはジョンに一枚の書類を差し出して言った。
「国内各地で暴れている反乱分子共を鎮圧するため、今以上に政府軍を増強する必要があります。こちらの増兵の命令書に署名と捺印をお願いいたします」
「よし、分かった」
ジョンは書類を受け取ると机の前に座り、命令書に署名しようとした。
「お待ちください!」
ところが、ここでメイリアが“待った”をかけた。
「どうした?メイリア首相」
不思議そうに尋ねるジョンにメイリアは答えず、代わりにアナスタシアに尋ねた。
「アナスタシア国防相、あなたは今『増兵の必要がある』と言ったけれど、この私の記憶が正しければ、現時点でのエスタニア国軍の全兵力をもってすれば、各地の反政府ゲリラの鎮圧など容易いはずよ」
アナスタシアがそれに応える。
「メイリア首相、それは机上の空論という物です。実際は様々な不測の事態の発生により、本来の半数以下の兵力しか動員出来ていないのです」

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