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独裁者の後宮
官能リレー小説 - その他

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独裁者の後宮 8

「ああああ!!イクぅ!!!!」
白目になった親衛隊員の体がのけぞる。
ジョンは彼女の膣内にドビュドビュと大量の精液をぶちまけた。

車は映画館の前にやって来た。エスタニアの映画館で上映されるのは全て国産映画である。外国作品は認められていない。豊かな外国の様子が国民の目に触れるような事があってはならないからだ。
「何をやっているんだ?」
「ニュース映画です」
「よし、ちょっと寄ってみよう」
ジョンはサングラスと付け髭を付けて映画館の中に入って行った。一応変装のつもりだが、身近な者が見ればすぐにバレるだろう。
だが国民の目は欺けるはずだ。彼らが普段目にしているジョンは5〜6割ハンサムに修正された肖像画くらいなもので、あとは悪質な映画やテレビの映像のみ。素顔のジョンが隣に居たとしても気付かないかも知れない。

中に入ると、ちょうどジョンの演説シーンだった。
『…という訳で父から受け継いだこのエスタニアをさらに強く豊かな国にしてゆく事が我が使命なのである!』
観客は総立ちで拍手喝采。ジョンは大変良い気分だった。すると隣の席の男がジョンにこう囁いた。
「…アンタ何やってんだ…!? 拍手しないと殺されちまうぞ…!!」
可哀相に…その気のいい男は不敬の罪でその場でエレナに射殺された。だが彼はもしかして、とばっちりで全員収容所送りにされた他の観客達よりは幸せだったかも知れない。収容所は『この世の地獄』とも形容される過酷さで、生きて出られた者は居ないからだ。

官邸に戻ったジョンを待っていたのは母メイリア・カルロス首相であった。
「随分と待たせてくれたわね?」
「あぁ…まぁ…色々あってね…」
「色々ね…アナタが色々楽しんでた間、あのアンナって娘は生死の境をさ迷っていたのよ?」
「アンナが!?」
「今は意識も戻って安定してるけど、一時は本当に危険な状態だったのよ?医者の話によるとアナタ相当ムチャな出産をさせたそうじゃない」
「悪気は無かったんだよママ…許して」
ジョンはメイリアの腰に手を回して抱き寄せる。その仕草は親子ではなく、まるで恋人同士のようだ。

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