すると、そこに…

『…てよ…ちゃん…』
微睡みの中で身体を揺すられて身動ぎする真希…
「起きてよ…お姉ちゃん…」
その声に半分寝ぼけながらも身を起こす真希…状況を認識する為に起こした相手を見る。
一つ歳下の妹、美希…160cm程の真希より3cm程高く、スタイルも抜群な美少女。
殆ど海外から帰らない両親が居なくても困らないのは、このしっかりした妹のお陰である。
それで起こした主は解ったが…お姉ちゃんは誰だ？
周囲を眠そうに見渡す真希に、美希が多少呆れたように声をかける。

「お姉ちゃん…裸で寝ちゃ駄目じゃない！」
ん…裸？…
己の身体を見てみる真希…お姉ちゃんが誰なのかより、多分自分が裸であるような気がして見てみる。
細く白い身体…胸は気のせいか盛り上がっているように感じ、黒いヘアで覆われる下腹部にはある筈のナニが無い。
一瞬、頭の中が真っ白になりながら、この状況を必死に整理していく。
お姉ちゃんって…僕ぅ？…

「あ、…あれ？僕女の子になっちゃった…」
呆然とする真希。
　
「何バカな事言ってんの？お姉ちゃんは元々女の子でしょ!!」
呆れたように真希を見る美希…
「ハッキリ言って…こんな綺麗な男の子なんていないよ…」
美希は真希のぽっぺたを軽く掴んで言う。
「それに、この…可愛いおっぱいも男の子にはないよ…」
そして、可愛らしい真希の胸に手を這わす。
「んっ…おっぱいってのは…こんなヤツの事じゃない！」
真希も負けじとパジャマに包まれた美希の立派なおっぱいを掴む。
朝から姉妹（？）でおっぱいを掴み合うと言う妙な事になった。

「………ってなんで女になってるんやぁぁ!!」
と今頃気が付いた真希だった。