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不知火家メイド隊
官能リレー小説 - その他

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不知火家メイド隊 23

第三章

「へ〜え!綺麗な島だね!!」
恭介はその日ゴールデンヴィークを利用して、不知火家が個人所有する、とある島に来ていた。
「恭介様お足もとにご注意下さい!!桟橋から落下されては、大変です!!」
「分かってるよ十六夜さん・・・本当に心配症なんだから・・・」
恭介は彼の隣で自分をガードしてくれている。自分よりも大分背の高い黒髪のモデル体型の女性の言葉に苦笑いを浮かべた。
「いいえ!万が一の事故は、常に起こり得るのです!もしもご主人様にケガなどさせたら、それこそこの不知火家メイド隊。遊撃隊隊長十六夜 伊綱!!(イザヨイ イヅナ)腹をかき切ってお詫びせねば成りません!!」
そう言うと伊綱は腰に差した日本刀を引き抜く。
「う・・・うん・・・でも、切腹は無しでお願いね・・・多分死んじゃうから・・・」
さすがシェイラの上官で師匠と言った所か、どうも隊長である十六夜の影響か、遊撃隊はクソ真面目過ぎる気がする。
「ようこそ御出で下さいました恭介様!!」
「お迎えに上がりましたわ!さあ、参りましょう!!」
恭介が桟橋を降りると、二人のメイドが待っていた。
「ソフィア!エルザ!久しぶりだね!君たちもこの島に来てたんだ!!」
其処に居たのは、祖父のメイドであるソフィア・ノーヴァとエルザ・ノーマンだった。
共に外国人で白人の方がソフィア・ノーヴァ。黒人の方がエルザ・ノーマン。彼女達は数年前まで恭介付きのメイドで、先代の遊撃隊・庶務隊の隊長でもある。
育ての親とも言うべき懐かしい顔を見て、恭介の顔は自然と綻んだ。
「ハイ!恭介様!!」
「恭介様!私ども二人は、お爺様よりこの島にご滞在中の恭介様のお世話を命じられました!何なりとご命令下さい!!」
そう言うとソフィアとエルザは、巨大な爆乳を弾ませ、同時に深々と頭を下げる。
「うん!よろしくね!二人とも!!」
******************************

ザザ〜ン!ザザ〜ン!

どこまでも続く青い海と空。太陽はキラキラと輝き地上に焼け付きそうな程の強い陽射しを送っている。
「恭介様ジュースはいかがですか?」
ビーチチェアに横に成ったまま日光浴を楽しんでいた恭介の下に、グラスの縁にフルーツが飾られた、不知火家メイド隊特製のトロピカルサイダーを持った水無月明媚(みなづき めいび)がやって来た。
「ありがとう明媚さん」
明媚は豊満な肉体には少しキツイ感じがする清楚な白のワンピース水着を着ており、彼女の頭の上にはメイドの証であるカチューシャを付けている。
彼女だけでは無い、不知火家所有の島に在るこのプライベートビーチでは、水着姿の不知火家メイド隊のメイドたちが、思い思いに時を過ごしていた。
「でも明媚さん・・・この島に居る間は、臨時休暇にするから、好きに過ごして良いよって言ったよね?」
「ハイ!だから好きに過ごさせていただいています!私にとって恭介様にお仕えする事こそ最大の幸福なのですから!!そうでしょう十六夜隊長」
明媚は恭介のビーチチェアの隣に無言で控えていた伊綱にそう問いかける。
「無論です!何時いかなる時でもご主人様をお守りするのが、遊撃隊の使命!それにもしご主人様に何か有ったら、屋敷に残してきたシェイラたちに何と言って詫びれば良いか・・・いえ!その時はすぐさま腹を切ってご主人様の後を追わせていただきます!!」
伊綱はこんな時でも手放さない、大胆な漆黒の黒ビキニには不釣り合いな日本刀を鞘から抜き放つ。
「わ!十六夜さん!行き成りこんな所で刀を抜かないで!」
鞘から抜き放たれた日本刀は、太陽の光を反射して怪しく光る。
「も、申し訳ございませんご主人様!!」
そう言って伊綱は刀を鞘に納めた。
「ふうっ・・・二人の意見は解った。じゃあ十六夜さん!明媚さん!一緒に泳ごうよ!」
「は?」
「何故です?」
「だってせっかく南の島に来たのに、泳がないのは勿体無いでしょ?僕と一緒なら二人とも泳いでくれるよね?」
「い・・いえしかし・・・」
二人は困惑して顔を見合わせる。
「命令!二人ともせっかくのバカンスなんだから楽しむ事!!」
恭介はそう言うと強引に二人の手を握り、青い海へと突撃した。
「あ!恭介様!!」
「お、お待ちください!!」
明媚と伊綱も主人である恭介に手を引かれ、共に海へと入って行った。

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