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離島
官能リレー小説 - その他

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離島 10

まずはこの倉庫に放置された物で使えそうな物を拾っていく。
ロープに毛布、オイル缶数個に鉄パイプを数本だ。
この鉄パイプはそれ程強度は無いので武器として使えるかどうかも怪しいところだが、それでも素手よりはましだ。
それから旧式の大型懐中電灯も見つけたので、そいつも持っていく。
銃はあるが近接武器もあるに越したことはない。
さらに俺は倉庫の床に落ちていた紙袋から、かなり頑丈そうな結束バンドを見つけた。これも使えるかもしれない。
そして倉庫から使えそうなものを持てるだけ持って外に出た。
軽トラの荷台に荷物を置き、乗り込んだところで電話がかかってくる。非通知の表示だ。
出てみると、男の声でこう告げられた。
「瑞智さんですね?」
俺の名前を知っている?こいつは誰だ?「誰だ?」
電話の向こうで男が笑うのが聞こえた。
「アヌビスに捕らえられた男を撃つとは馬鹿な男だな」
捕らえられた男というのは俺が射殺した男だろう。アレが突如変質してアヌビスのコピーとなって逆にアヌビスを襲い出したのだから、確かに馬鹿なことをした。


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