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離島
官能リレー小説 - その他

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離島 7

アヌビスはそれに気づいていないらしかった。
頭に血が上っているのか無謀な攻撃を繰り返してくる。
それを淡々と迎撃するがそれがおちょくられているみたいに感じたのか真っ直ぐ突っ込んできた。
その背後の包帯の塊は動きが激しくなってきていた。
次の瞬間、その包帯は破裂し中から何かが飛び出してきた。
俺が撃ち殺したせいだった。
中の男の生命が終わったことにより精神的な抵抗がなくなり、急激に肉体が変化していったのだ。
これはアヌビスも計算外だったろう。灰色をした、アヌビスのコピーのような姿になってしまった男が背後からアヌビスを襲う。
そしてそのまま押し倒した。
アヌビスが反撃を試みるが、そいつは素早い動きでそれを避け、逆にその腕を押さえつけた。
アヌビスは振り払おうとしているが、力が拮抗しているようだ。
俺は迷った。
このままアヌビスを殺していいものかどうか…。
アヌビスは俺にとって敵なのか? それとも……。

そうこう考えているうちに、アヌビスとその灰色のコピーが絡み合いはじめた。
アヌビスは必死に逃れようとしているが、相手の方はまるで余裕そうだ。
そのうちアヌビスは全裸に剥かれてしまった。
俺はそこで銃を構えたまま立ち尽くしていた。
なんとなく、撃つ気になれなかった。
アヌビスは息を荒げながら、自分を組み伏せる灰色の男を見つめていたがやがて諦めたように目を閉じた。男はすぐにアヌビスの上で腰を振りはじめ、アヌビスもそれを受け入れているように見えた。

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