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幼なじみ
官能リレー小説 - 女性向け

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幼なじみ 8

「俺に当て付けか?あんなひ弱そうな奴!…ムカつくんだよ!」
ヒロが私の腕をつかんで公園の方へ歩いていく
「ちょっ…離してよ!痛い痛い!」
せっかく乱されないで済むって思ったのに
私は思いっきり腕を振り払った
「ムカつくってなによ!あんなことしたのはヒロじゃないっ!」
そして、少しもみ合いなり、ヒロの手が私の胸を掴んだ。
でも、私が感じたのは不快感・・・ヒロと一緒にいてじゃれあった時や、この前の時は感じ無かった感情だった。

パアンッ!!・・・
自然と手が翻り、ヒロの頬を叩く。そして、目からは涙が止まらない。
「馬鹿・・・バカバカバカバカバカバカバカーッ!!・・・」
私はヒロの頬を叩き、走って家に駆け込んだのだ。


「愛香っ!!」
頬から広がる痛みが体中に広がって、胸まで痛くなってきやがった……。
俺は愛香を追いかける事も出来ずにその場にしゃがみこむ。
「あんまバカバカ言うなよ…」
愛香の胸に触れたのは正真正銘「事故」だった。
謝ろうと思ったら平手が飛んできて、その後に嫌悪感に染められたあの顔。
それに涙。

へこむ。マジでへこんだ。
俺は愛香に心から拒否された。

なんであんな事したんだろう。今更だけど、本当今更だけど後悔した。

「悪かったよ、愛香……」
「やべ…泣くなって」
かっこわり。男が涙流すなんて。

なぁ、愛香。
俺謝るから、それ以上は望まないから、もとの関係に戻れないのかな……。




ぐちゃぐちゃだ。

ヒロはひょいっと簡単に私の心をかき乱すことが出来る。

まるで心の弱点を知り尽くしてるみたいに簡単に…。

「っ…ふえぇ〜……」
こんな情けない泣き方小学生以来だ。学校のいじめっこにからかわれた時、友達とケンカした時……いつもヒロがいつの間にか隣にいてくれて、慰めてくれてた。

結局私は情けないまま成長してきたんだ…。
なんて弱いんだろう…。

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