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幼なじみ
官能リレー小説 - 女性向け

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幼なじみ 1

私、月城愛香(つきしろあいか)17才。高校2年生。普通の女の子だけど、幼なじみに言わせると勝ち気で真面目だから学級委員長タイプらしい…。でも真面目なことは良いことよね?
その幼なじみの名前は松田寛志(ひろし)。同い年。私はヒロって呼んでるんだけどね。ぐーたらで頼りがいのないやつ…。こいつとは幼稚園からの付き合い。学校は違うところに通ってるけど今でも暇なときは遊ぶ仲なの。私もヒロを男として見れないし、ヒロも私を女として見てないと思う。だから2人でいると楽なのかな。
一緒に居て楽しいしかけがえのない友達だと思ってる。
…でも借りたものを返さないのはいけない事よね。


「ヒロっ!!あんたいつまで私の漫画借りてる気なの!?」
ノックもせずにヒロの部屋のドアを開ける。ヒロはびっくりして漫画を持ったまま固まっていた。
「あー!!それ!」
「愛香…ノックぐらいしろよ…。それにまだ読んでねぇよ」
「なんで一ヵ月前に貸した漫画を読んでないのよ!!」
「うっせぇな…友達に貸してたんだよ」
「も〜信じらんないっ!」
いつもヒロはこうだ。
親しい中にも礼儀ありって言葉知らないの!?
「とにかく早く返してよ」
「わかったから。あんま怒んなって。怒ってばっかりいると男よってこないぞ〜」
にしし、と擬音が聞こえてきそうな笑顔に私の堪忍袋の緒がきれた。
「うるさぁいっ!!ヒロには関係ないでしょ!もう待ってあげない、早くそれ返して!!」
私は身を乗り出してヒロの手にある本を取り返そうとした。
「バカ、やめろって」
ヒロは手足が長い。だから腕を伸ばされてしまうと、届かなくなり私の手が空をつかむ。なんだかそれが癪で…
「ヒロより頭いい高校行ってます」
「お前…傷つくからそういう事言うなよ」
うそ。ヒロはこのくらいで傷ついたりしないもん。
「じゃあこれ以上、傷つく前に返したら?」
「本当かっわいくねぇな」

あ、ちょっと傷ついた…。一応女の子なんだからね。
「もう良いから早く返して!」
「おい!やめっ…」
さっきより身を乗り出すと本に指が届いた。でも体のバランスが崩れて前のめりに倒れそうになった。
「っ…!!」
ドンッッ
倒れる、と思ったら体が床にぶつかる痛みがなかった。
ヒロの腕の中にいたから。
「…ってぇ」
「ヒロ…大丈夫?」
私は抱き締められたまま…。
思わず顔が赤くなる…
「ちょっと!早く離してよ!!」
「お前なぁ、俺は体をはってお前を助けたんだぞ」
腕の中から解放されたけど、ヒロは私の手首をガッシリつかんで床に押さえ付けた。
「ありがとうも言えないのかよ」
「だ、だいたいヒロが悪いんでしょ」
手が押さえ付けられて赤くなる顔が隠せない…。あぁ…なんで制服できちゃったんだろう…スカートの裾が少しめくれてる気がする…。
「お前赤くなってるぞ、顔」
「なってないわよ///それより離してぇ」
「前から思ってたんだけど愛香って胸でかいよな」
「えっ」

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