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幼なじみ
官能リレー小説 - 女性向け

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幼なじみ 6

「ほんわか…?」
「あ、誉めてるんだからね」
「そうなの?」
「うん、こんな気持ちになるのは亮くんだけだもん」
今度は耳まで赤くなりか細い声で、ありがとう…と言う亮くんを見て愛おしさを感じちゃった。
「ふふふ…じゃあそろそろ日が暮れちゃうから帰ろっか?」
「うん……あのさ明日か毎日一緒に帰らない?」
今にも溶けちゃいそうなくらい真っ赤になってる亮くん。
「え?あ、あの…」
「ダメなら良いよ!!愛香ちゃんの都合もあるしさ!無理しなくて…」
「良いよ、一緒に帰ろうよ」
「…本当?」
「うん」
亮くんのほんわかとしたやさしさは、私からヒロとの嫌な思いを消し去ってくれたのだ。

家に帰っても私は上機嫌だった。
帰り際に亮くんと週末のデートの約束をしたけど、まだ数日はあるのに、幼い頃の遠足の前の日のように心ときめいていたのだ。

どんな服着ていこうかな…やっぱり最初は清楚な感じ?髪型は?メイクは?悩むなぁ…
デートの事を考えいるときはヒロの事なんか思い出さないくらいワクワクしていて幸せ。
これからずっと続けば良いのになぁ…

ヴーヴー
幸せな気持ちは携帯のバイブ音でかき消された。
「誰よ、せっかく人が良い気持ちで…」

【受信メール一件:ヒロ】
心臓がギュッと鷲掴みにされる。
液晶の画面に映し出された文字だけで頭がクラクラする。

どうしよう…


私は意を決して受信メールを開ける。

『今日一緒にいたやつ誰だ』


見られてたんだ…
でもどこから…?もしかして公園で?

冷や汗が背中をつたうのがわかる。
心臓はバクバク、頭は割れそうなくらいガンガンいってる。

スーハー
気持ちを落ち着かせようと深呼吸をする。


別に誰だってヒロには関係ないじゃん…

落ち着いてくると冷静に考えられるようになる。
私が誰と付き合おうがヒロには関係ないことじゃない。ヒロはヒロで女の子とよろしくやってるんだろうし。
冷静なると、だんだん腹が立ってくる。
私は短く返信した。
『彼氏。ヒロには関係ない話』
私の怒りは収まらず、ヒロに憎しみすら感じる。殆ど行動はストーカーじゃないの!
こんな最低な幼なじみ迷惑なだけだ。
最低男にレイプされかかった自分にも腹が立ってきた。

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