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幼なじみ
官能リレー小説 - 女性向け

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幼なじみ 29

 それからしばらくヒロは愛香を避けているかのように隣り同士というのに全く会うことはなかった。

 「愛香ちゃん…最近元気ないけどどうかした?」一緒に帰りながら亮が聞いてきた。「あ、ううん。そんなことないよ?」亮と会って上の空でヒロのことばかり考えていた。「今日家寄ってかない?」「今日はちょっとだめなの…。ごめんね。」亮の誘いも断っていた。
 「愛香、最近亮くんとうまくいってないの?」亜希も愛香の様子を心配し声をかけてきた。「ううん…そうじゃないんだけど…」「じゃあ何よ?愛香らしくないよ!お姉様が聞いてあげるから話してごらん」「ぷっ…お姉様だって…亜希ありがとう♪」「よしっ!じゃあ今日は帰りにどっか寄って話そう!」
 
 学校帰り二人は駅前のファミレスへ寄ろうと道を歩いていると…。反対側の歩道に見慣れた男の子と親しそうに歩く女の子を見つけた。『ヒロ…』愛香は胸がしめつけられる気がした。「あれっ?ヒロじゃん!彼女かな〜?声かけてみる?」ふざけて言った亜希の腕を愛香がつかんだ。見ると愛香は泣きそうな顔をしている。「亜希…中に入ろう」愛香の思いを悟った亜希は優しく愛香を支えファミレスに入った。
 ファミレスに入り一息つくと亜希が話始めた。
 「亮くんのことで元気ないと思ってたけど…原因はヒロなんだね?」愛香は前ヒロにされたこと、この間ヒロが自分を好きだと言ったこと全てを打ち明けた。
 「ヒロが愛香を好きだっていうのは私もそうだと思ってたよ。」
 びっくりして亜希を見ると亜希は優しく笑って話してきた。
 「ヒロは何も言わないけど…愛香を見る目が優しいのよ。この間図書館で勉強した時に『ヒロと愛香はお似合いよ』って言ったらにやついて喜んでたし、顔に出やすいのよね。」
 あの時ヒロがにやついてたのはそんな話してたからだったんだ…。「でも…じゃあなんであんな酷いことするの?」「う〜ん…それはヒロに聞いてみないと…って愛香はヒロのことどう思ってるの?」

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