PiPi's World 投稿小説

同級生
官能リレー小説 - 女性向け

の最初へ
 19
 21
の最後へ

同級生 21


ゆきはお気に入りのCDをセットして再生ボタンを押す。

2人は部屋の真ん中に置かれたテーブルをはさみ向かい合って座る。少しの間流れる音楽に聞き入っていたが悠太が口を開いた。

「昨日……本当にゴメンな」
「…あぁ…もう良いよ」
「え!?うそっ!」
「うん、気にしてない」
「本当の本当に……?」
「本当だってば!寛大なゆき様に感謝しなさい」

「ははー。ありがとうございます!ゆき様!」
「アハハ。ふむ。よかろう。」
「あは!あ。でも、当分お預けか〜。」
「え?何が?」
「キスだよ!!キス…。俺、試合負けちゃったしさ…。」
「…そんなにキスしたいの?」
「…!したいに決まってるよ…。俺、…あっ!でも、相手がゆきじゃないとヤダからな!」
ちゅっ

「……えっ?」
「えへへ、がんばったで賞かな」
照れたように笑うゆきの顔が目の前にあってキスされたことに時間差で気付く。
「……」
「どうしたの?」
ゆきは身を乗り出して口づけたので、今もパジャマの襟元から柔らかそうな胸の谷間が覗いている。それを悠太は凝視していた。

やべぇ――

「悠太?」
「お、俺、かなり頑張ったぞ」
「え〜まだ足りないって言う気ぃ?」
ゆきは困りながらも嬉しそうに笑う。
そしてまた悠太に顔を近付ける――
ゆきの柔らかい唇にふれて…1度離し、お互いに目で確認し、また口付けが続く。

ホントにヤバい……。実にヤバい。
悠太は物凄く、ゆきを押し倒したくて堪らなくなっていた。自然と手をゆきの肩に回そうとする。
でも…、やっぱり駄目だ!!
悠太は伸ばした手をぐっと握りしめ、唇を離した。
「悠太?どした?」
と、ゆき。ゆきは悠太の思惑に全く気付きもしてない。
「ん?イヤ…喉渇いたなぁ…なんて。」
「あぁ。じゃぁお茶持ってくるね!」

――――
――

まいったなぁ。俺の理性持たない!!次こそは崩れる!!でも…あいつ早漏の意味も知らないからなぁ。多分知識とかあんま無いんだろうなぁ。それなのに押し倒したら……。それにあいつ柔道部だしなぁ。力で勝てる気がしない!!ぅ〜ん。困った。

――ガチャ
「おまたせ〜。はい!お茶。」
「あんがと!!」
―ゴキュッゴキュッ
「あ!!ねね!ずっと気になってたんだけどさ…。早漏ってどういう意味?」
―ブッ!!ゴホゴホ!!

SNSでこの小説を紹介

女性向けの他のリレー小説

こちらから小説を探す