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優柔不断な恋心♀×♂♂
官能リレー小説 - 女性向け

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優柔不断な恋心♀×♂♂ 8

…………………………………

「俺さ…ダメなんだよね…」
雅志にそう言われたのは、リカの部屋のベッドの上だった。

「え?…」
始めは何を言われているのか分からなかった。
それでも力を持たない雅志のモノを見て、そのことを言っているのだと直ぐに分かった。

「気にすることない…疲れているんでしょ?」
どこかで聞いたような台詞が咄嗟に口から出た。
実際こういった面では、女より男の方がデリケートだということを、誰かに聞いて知っていた。

「そういうんじゃないんだ…」
雅志は項垂れながら撓垂れたままの自分の性器を見詰めていた。

「大丈夫だよ〜今日がダメでもまた次ぎの機会はあるってぇ〜」
リカは努めて明るい素振りを見せた。

「そうじゃ無いんだ…俺のはいつまで経っても役にはたてねーんだ…」
「え?…」
「もしかしたら?って思っちまってよ…リカとだったらもしかしたら?ってな…」
「…どういうこと?」
「悪い…試したかったんだ…医者に言われたからって、はいそうですかって納得出来ないでよ…」
「医者ってどういうことよ?…雅志どこか悪いの?!」
「あの事故さ…脊柱管の強い打撲での性機能損傷…手術をしても治らないらしいんだ…」
「…性機能損傷?」
「ああ、勃起障害…インポテンツ…今ではEDとかって言うらしいさ…」
「そ、そんな…」
「笑うだろ?…俺まだ17なんだぜ…まだ…童貞なんだぜ…」
リカの頭の中は真っ白になった。
言葉を掛けようにもそれは見つからなかった…

自然と瞳が潤み、それが大粒の涙となって頬を流れる…
「いや…そんなの…そんなことありえない…」

リカは雅志の背を抱き締めた。
間に自分の乳房が潰れたが、そんなことは気にせず、強く強く抱き締めた。

「頭ん中ではよ…リカを滅茶苦茶に犯してんだ…AV女優みたいにヒィーヒィー言わせてんだ…」
「もういい…もういいから、何も話さないで…」

…………………

それが雅志からの告白…
強士も知らない、リカだけへの告白だった…

…………………

「別れていいんだぜ…」
「…そんなこと出来ない…」
「俺と付き合っていたって、一生デキないんだぜ…」
「ばかぁ…それだけが目的で雅志の側にいるんじゃないもん…」

2人の中で、そんな会話が幾度となく繰り返された。

もちろんリカは普通の女子高生と同じように男子の勃起したモノにも興味はあったし、そんな力強いモノを挿入されたい気持ちも消えて無くなった訳では無かった…
だけどそれ以上に…リカの中では雅志を“愛おしい”と思う気持ちは今まで以上に強くなった…

……………………

「今日ヤルぜぇ…」
鞄のファスナーを開け、奥に佇む小箱を見せながら雅志は小さく言った…
「マジかよぉ!?」
それは確かにコンビニで見たゴムのパッケージに違いなく、強士はとうとうこの時が来たかと…複雑な思いがした。
リカと雅志が付き合い出た時から、いつかこの時は来るだろうと覚悟は出来ているつもりだった。
だけど強士にとってそれはあまりにも突然で、うろたえる自分を雅志に悟られないようにするのが精一杯だった。

「何だお前…応援してくれない訳?…」
ニヤけ顔の雅志に、尻をポンッと叩かれる。

「あっいや…雅志お前、まだ退院してから日も浅いっていうに…大丈夫なのかよ?」
「ばかぁ言ってらぁあ…俺は入院中だってシコり捲っていたんだぜ…、強士だって3日と空けずにヤッてんじゃないのかぁあ?…」

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