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奴隷オークション
官能リレー小説 - SM

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奴隷オークション 2

 奴隷となった美咲に答えてやる必要はない。しかし聡明な美咲のことだ、近いうちに気が付くであろう。
ぷっくりと柔らかい美咲の唇を指先でなぞり、顎をぐいと持ち上げるようにして、顔を覗き込む。
黒目がちな大きな瞳は潤み、長い睫毛が緊張に震えているのが見て取れる。頬がほんのりと紅に染まりみるみる耳まで赤くなっていく。
初心なところと言い色白な肌質といい、美咲は母親と瓜二つであった。
「おまえの母親にそっくりに成長したからさ。」
「まだ14歳なのにHカップの巨乳。前からその胸を揉みたいと思ってたんだよ。」

一ノ瀬 匠(いちのせ たくみ)が美咲の母である美香に出会ったのは高校の時だった。
当時の一ノ瀬は大企業の跡取り息子で、容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能で生徒の役員を務めるという完璧な美少年だった。
そんな彼のプライドを初めて傷つけたのが当時生徒会長だった美咲の母だった。
美咲の母親である美香は当時生徒会長だったが、生徒会に入った一ノ瀬は彼女の凛としたたたずまいにすぐ彼女の虜になった。
彼は当時すでに何人かの女と付き合っていたが、心から好きになったのは彼女が初めてだった。
ある日とうとう彼女に告白した一ノ瀬は、だが残念な事に見事にフラれてしまう。
後に知ったが当時彼女はすでに美咲の父親となる男と付き合っていた。
輝ける栄光の人生を歩んできた一ノ瀬にとって、美咲の母親である美香にフラれたことは生まれて初めて知る挫折だった。
この時のショックが遠因になり、その後彼はSMにハマり、女を調教し奴隷にするのが趣味になる。
その後も一之瀬と美香は、告白など無かったように先輩と後輩の関係を続け、卒業後も友人関係を続けていた。
だが一ノ瀬は二十年近い歳月を経た今でも、あの日の屈辱を忘れることは出来ないでいた。
だから美香の夫が破産し、奴隷オークションに彼女の娘である美咲が出品されると知った彼は、何としても美咲を手に入れ自分の奴隷にすることを心に誓った。
そして高校の時の美香とうり二つの容貌を持つ彼女の娘が、今自分の奴隷として目の前にいる。
一ノ瀬の心は幼い日の初恋と初めて知った屈辱を思い出し歓喜に震えていた。
「目を閉じて」
「えっ!?」
その直後、美咲の唇に再び柔らかな感触がする。
(えっ?何?き、きす?私、今キスしてるの!?)
先ほどはアッという間の出来事だったため実感は無かったが、二度目のキスはまるで美咲の唇を陵辱しているように長く続いた。
その強引な口づけに美咲は驚きの余り逆に目蓋を大きく見開いてしまう。
「・・・っふはぁ」
「フフフ・・・何だ。初めてだったのか?」
「は、はい・・・」
美咲もまさかこんな形でファーストキスを経験するなんて夢にも思っていなかった。
それも自分の両親と変わらない歳の男にだ。

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