―EDEN― 12
「もちろん、華澄様が嫌でなければ、のお話です。」
店長は優しく微笑みかける。
「今日はすいませんが帰ります!」
華澄は出口へと急いで向かった。
その時華澄の手を店長が掴んだ。
「華澄様、これだけは覚えていて下さいね。ここではみんながあなたと一晩を共にしたいと考えています。私も例外ではありません。」
「え…あ…。ご迷惑をおかけしました!」
華澄は慌てて店を飛び出した。
みんな…?私と…?
華澄はドキドキする気持ちを抑えながら帰路についた。
お湯を沸かし、湯船に浸かる。
シャワーを浴びる自分の身体が
大きな鏡に映り、ふと思う。
みんなが、私を……
火照ったからだ
鏡まで汗をかいて
ぼんやりと映す。
グッと手で拭うと、
意外にも冷えていてキモチイイ。
そして、そんな手とは裏腹に
思い出しては不埒な甘い蜜で誘う、私の……。
『あっ…やだ…』
サァァァ…
恥ずかしさから思わずシャワーで流すと
赤く腫れるクリ●リスが顔を出し
水の勢いが官能的に刺激し、声が漏れる。
『あっ…ん……っ…』
ダメだと分かっていても、やめられない。
結局、気持ちとは裏腹に
止まらなかった手が、水が、激しく逝かせた。
肩で息をしながら、思い出すのはあの店のことばかり。
明日は仕事もあるし…
早く寝て忘れよう。
バスタオルを巻いたまま、逝ったばかりの身体が
重くベッドへ沈み
深く眠りについた。
朝。キラキラと降り注ぐ光が華澄の顔を照らした。
《…ん?眩し…あ、カーテン開けっぱだ…ん?》
朝陽を手で覆いながら身体に違和感を感じ薄目で見ると昨夜、バスタオルのみで寝てしまった事に気付いた。
《ぁ!》
急に恥ずかしくなり慌ててローブを羽織ったと同時に昨夜の出来事が鮮明に蘇ってきた。
《店長さん…本気かな…急にあんな事…でも全然イヤじゃない…むしろ嬉しかったかも…》
華澄は店長の申し出を請けようか請けまいが考えている中で自分の秘部がウズくのを感じた。
指先で割れ目をなぞると濃密な液が流れていた。
そして来てしまった。
昨晩と同じココへ。
「…また来ちゃった…。」
「あれ…?華澄さん…?」
お店の前で立ち尽くしていた華澄に後ろから声をかける人物。
「どなた…ですか?」
この人物に見覚えはない。
背が高く整った顔をした男性。
歳は30代半ばといったところ。