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官能リレー小説 - SM

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プレゼント 63

正人達の嫌な予感…
それは言うまでもなく『暁奈』と『純菜』の事である。
あの日以来、二人の行方は知らないし連絡も取れない、そしてこちらからも連絡するつもりもなかった。
もっとも仙台から帰ろうとしたら二、三日体を売れば戻って来れるお金が貰えるのだが正人達の周りにそんな気配はなかった。
それに今の正人達にとって『暁奈』と『純菜』は茜の産んだ双子の女の赤ちゃんの事であった。
赤ちゃんにはあの二人の様にならない為に、そして正人達の戒めの為に…

正人とみさきが到着すると現れる地点に見張りを始めた。
そして始めてから数十分後情報通りに 痴女がそれも二人!現れたのだ。
着ている服も情報通り、男を誘う行動も情報通り、正人とみさきは一気に痴女を捕らえる事にした。
そして…

「あっ…」

正人とみさきは二人の痴女を捕らえたが同時に複雑な顔もした。
嫌な予感に反し二人の痴女は全く知らない他人であった。
その後みさきは二人を依頼人の駅長の所へ連れて行き正人は引き続き見張りをしていた。
だがそれ以上の痴女は現れず、更に十数日間見張ったが現れず調査を打ち切って終了した。
例の痴女事件より数日後。正人達の事務所に一人の男が現れた。
男は仕立ての良いスーツを着た十代後半か二十代前半でスレンダーな体型に長身の優男だった。
「初めまして佐藤正人さん。
前置きは面倒ですので言いますが。貴方のことは調べさせていただきました。」ソファに座り、年不相応の雰囲気を出しながら男は口を開く。
「佐藤正人、25歳。探偵。
以前はバスの運転手でその頃に一度結婚をされてますね。」
スラスラと淀み無く言葉は続いてゆく。
「相手はネット書き込みで偶然得た若い奴隷。で間違いありませんね?」
克明に調べられた内容に正人は思わず席を立ち。
「もしや組織の人間か」とすら思った。
「あぁ、組織は関係ありませんから。その握り締めた拳は勘弁願いたいですねぇ」
小馬鹿にした言い回しで正人をなだめ、男は小さく笑う。
明らかに正人を見下した笑いだ。
「実は、貴方の元妻である暁奈さんと純奈さんを預かっています。と言うか現在二人は病院の集中治療室で昏睡状態にあります」
その話に正人は愕然とする。
なぜ二人が、もしや組織の人間が!?
しかし正人の考えは男の言葉によって否定される。
「私が保護して入院させたのは一ヶ月ほど前。
二人とも極度の栄養失調でした。
それと、体を売った男達に乱暴されたのか骨折数カ所に内蔵破裂も…」

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