PiPi's World 投稿小説

性欲乱れしアイドル道
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

の最初へ
 0
 2
の最後へ

性欲乱れしアイドル道 2

福江紗理奈。
当時の桃色メモリーズで、主力メンバーだった。
襲撃された折、斬りつけられて逃げる時に現場となったビルの階段から転落し、顔には痕が残るような怪我をしなかったものの、両足に障害が残ったかつての仲間の姿がここにあった。

「本当に、あやは偉いよ。私はあんな騒ぎを起こして、挙句こんな体になって…もしこの怪我がなくても、あやみたいに建て直す事は出来なかったと思う。あや、償っても償いきれないかもしれないけど、本当にごめんなさい」

謝罪する紗理奈は最後は涙声になって、車椅子の上で頭を下げていた。
「……どうして紗理奈が謝るのよ」
謝罪の言葉を口にするかつての仲間に、あやももらい泣きしてしまう。

「私のせいでグループがあんな事になってしまったんだもの、もうあやが立ち直れないんじゃと心配したのよ」
「むしろ、その逆、かな。当時のPに解散を命じられた時は私は何もできなくて、何かできる権限もなくて。でもいつか桃色メモリーズを復活させるんだって、そう強く思って、今日まで頑張ってきた」
「あやは凄いよ。強い子なんだよね」

「紗理奈…ありがとう」
「私はこんな体になっちゃったけど、ずっとあやの味方だよ。私にできる事なら、何でも言って」
「うん…」

あやは嬉しくて、感激して、もうそれ以上、言葉も出ない。
ステージからは、桃色メモリーズの新曲が流れていた。
あやと紗理奈は二人で聞き入っていて、ふと紗理奈が言った。

「素敵な曲だね…まるで、すべてが朽ち果てた中から飛び立つ不死鳥のよう…」

「紗理奈がそう感じてくれたら嬉しいな」
「あら、もしかして…?」

「この曲、私が詩を作ったの。作曲は香織に頼んで…桃色メモリーズがもう一度羽ばたいていけるような希望を抱けるような…」
「とてもいい曲ね」

津田香織。
桃色メモリーズの元メンバーであり、現在はシンガーソングライターとして活動しているかつての仲間。


,
の最初へ
 0
 2
の最後へ

SNSでこの小説を紹介

アイドル/芸能人の他のリレー小説

こちらから小説を探す