再建、させてください 1
モニターに映るのは、最も見たくなかった光景だった。
「ああああっ、あああっ、いやあっ!!!!いやぁあああああっ!!!!!!」
太った中年男に覆い被され、激しいピストンの嵐を繰り返される美女の姿。
青年は、その姿をただ別室でモニターで見るしかなかった。
芸能事務所「エンジェル・ゲート」
かつて「巨乳銀河系集団」と持て囃された有力事務所は今や見る影もなく、所属タレントはわずか4人という有様であった。
今、中年男に犯されているのは事務所の看板タレントであり最年長でもある小牧由梨花。24歳の彼女は朝のローカル番組のリポーターとしても活躍していて、「巨乳過ぎるリポーター娘」としてグラビアで人気が出てきたところでもある。
モニターではパンパンパン、と激しい音が響いている。
青年―「エンジェル・ゲート」の若社長、潮見隼人は、恋人でもある由利香の姿を、黙って見ているしかなかったのだ。
なぜなら、その中年男は「エンジェル・ゲート」のスポンサー様だからだ。
「うれしいねぇ、由梨花ちゃんを抱ける日が来るなんて。」
「いやあああああ!私は隼人のだけのものなのにいいいい!」
「はぁ、はぁ、すごくかわいいよ。由梨花ちゃん」
相手はスポンサー様だ、潮見隼人は我慢するしかなかった。
彼にとって救いだったのは小牧由梨花が最後まで中年男に抗い続け決して快楽に溺れ堕ちることはなかったことだった。
失意のまま3度の生中出しを食らいベッドにぐったり突っ伏す由梨花を見て中年男は満足した顔をして部屋から出て行った。
「すまない、由梨花。僕が力がないばっかりに」
隼人は小さく呟き、愛する人が待つ部屋に足を運んだ。
男が満足して去っていった部屋は性交の後を示す独特のニオイに包まれ、隼人も一瞬思わず顔をしかめる。
「由梨花」
ベッドに突っ伏す由梨花。
膣口から入りきらなかった男の濃ゆい精液が逆流し溢れ、背中と肉付きの良いお尻にも精液がぶっかけられていた。
「すまない」
精液のかかった由梨花の髪を、隼人はそっと撫でた。
「隼人……隼人がいてくれるから、私は負けないんだよ……」